1980年代に2度の五輪を制したドイツのカタリナ・ビットは「責任ある大人たち」を「スポーツ界から永久追放すべきだ」と訴え、トゥトベリゼを痛烈に批判した。一方、トゥトベリゼとそのチームは世界反ドーピング機関(WADA)による調査を受けたが、不正行為の証拠は見つからなかった。ISUは「児童アスリートを保護する」ため、シニア競技の最低年齢を17歳に引き上げた。自身の教え子が処分を受けている間も、トゥトベリゼは指導を続けた。
同コーチは現在ミラノで開催されている冬季五輪にも選手に同行しており、ロシアとジョージアの選手たちを指導している。特筆すべきは、トゥトベリゼがジョージアのスケート連盟を通じて五輪の認定資格を取得したことだ。これにより、ロシアの「中立」選手たちに対する厳しい監視の目がある中でも、リンクサイドに立つことが許されている。
WADAのウィトルド・バンカ会長は2月初め、トゥトベリゼがコーチとして五輪に参加することを承認された事実について、次のように述べた。「調査の結果、この特定の人物がドーピング行為に関与した証拠は見つからなかったため、同人物を五輪から排除する法的根拠は存在しない。とはいえ、私の個人的な気持ちを率直に述べるとしたら、同人物がこの五輪に参加することを、当然、私は快く思っていない」
トゥトベリゼの新たな天才がミラノ冬季五輪に登場
トゥトベリゼの教え子が現地時間17日、ミラノ冬季五輪に登場し、ショートプログラムを終えた時点で5位につけている。個人中立選手(AIN)として参加しているロシア出身の18歳、アデリヤ・ペトロシャンだ。出場選手の中で唯一4回転ジャンプを跳ぶことのできる女子選手として、ペトロシャンは現地時間19日に行われるフリースケーティングで表彰台を争うことが期待されている。
鼠径(そけい)部の慢性的な負傷のうわさが渦巻いていたにもかかわらず、ペトロシャンはショートプログラム前日の最終練習で自信に満ちた様子を見せた。練習を終えたペトロシャンは「気分は最高だ」と通訳を通して記者団に語った。だが、ペトロシャンが練習中に何度も転倒したことで、見物人たちは歴史が繰り返されるのではないかと懸念を抱いた。
人気フィギュアスケートサイトがトゥトベリゼに指導哲学を説明するよう求めた際、同コーチはこう語った。「仕事に最大限の価値を生み出す日々を生きる。日々全力を尽くす。今日できることを明日まで残すな。なぜか? なぜなら、真剣に自分の人生を変えたいと願い、驚くほど真面目に取り組んでいるのは、まさにそんな『必死の』選手たちだからだ。個人的には、何よりも『絶望に近い』状態の選手を引き受けるのが好きだ」


