欧州

2026.02.19 08:00

ロシア、スターリンク代替で気球型5G中継局を試験 ウクライナは一部方面で反撃

ロシアが開発中の気球型5Gプラットフォーム「バラージュ-1」の打ち上げの様子とされる画像。通信アプリ「テレグラム」で共有された動画より

バラージュ-1に関するもうひとつの懸念事項は、ウクライナ側の攻撃に対する脆弱さである。ウクライナ軍はすでに、高度20kmの目標に到達可能なシステムを保有している。この程度の高度は大半の戦術防空システムや通常の航空機の到達高度よりは高いものの、一部の長距離地対空ミサイルシステムの有効覆域に含まれる。具体的に言えば、ウクライナ軍が運用する米国製パトリオット、旧ソ連製S-300、欧州製SAMP/Tは、この高度の目標を迎撃可能である。大型で低速の気球はレーダーによって探知可能なシグネチャーを持ち、比較的攻撃しやすい目標でもある。

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まとめると、バラージュ-1は当座しのぎの解決策だとはいえ、戦線の重要方面で信頼性の高い接続を提供することで、ロシア軍の通信を実質的に改善すると見込まれる。局所的で一時的な対策であっても、高高度の通信中継を再構築できれば、ロシア軍の指揮官は指揮統制の一貫性を回復し、意思決定のサイクルを短縮し、ウクライナ側の勢いを鈍らせることができる可能性がある。スピード、ドローン、分散型作戦によって特徴づけられる戦争において、信頼性の高い通信は引き続き戦闘力の重要な構成要素となっている。

forbes.com 原文

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翻訳・編集=江戸伸禎

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