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2026.02.24 09:15

生成AIを使っても残業が減らないワケ ヘビーユーザーほど長時間労働の罠

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生成AIを使えば仕事が速くなる。多くの働く人がそう期待しているだろう。だが、実際に業務時間が減ったと感じている人はどれくらいいるのか。

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パーソルグループのシンクタンクであるパーソル総合研究所が全国の就業者約2万人を対象に実施した調査から、効率化と労働時間をめぐる意外な実態が見えてきた。

活用の中心は調べ物と文章作成

生成AIの業務利用人口は推計で約1840万人。就業者全体の32.4%にあたる。ただし、その中身を見ると活用の深さにはばらつきが大きい。週4日以上使うヘビーユーザーは11.7%にとどまり、利用層の中心は週1〜3日のミドルユーザーや月数日以下のライトユーザーだ。

用途にも偏りがある。最も多いのは「調べ物や情報整理」で50.3%、次いで「出力をそのまま使わず自分で修正してから使う」が45.3%、「文書作成・要約などの定型作業」が45.0%。いずれも基礎的な利用だ。複数のAIツールを組み合わせる、業務プロセス自体を見直すといった発展的な活用に踏み込んでいる人はまだ少ない印象だ。

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こうした状況でも、タスク単位で見ると効率化効果は確認されている。生成AIを活用したタスクでは、業務時間が平均16.7%削減されていた。週あたりに換算すると約26分の短縮となる。しかし、実際に業務時間全体が減ったと答えた人は利用者のわずか25.4%にすぎない。

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文=池田美樹

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