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2026.02.19 11:00

無料コンテンツが溢れる時代、有料を貫くアップルの戦略は「高品位へのこだわり」

米アップルでApple MusicやApple TV、スポーツ、ポッドキャスト、Beatsそして国際部門を統括するバイスプレジデント、オリバー・シュッサー氏に単独インタビューを行った

ハードとソフトが密接に連携するエコシステム

アップルのサービスにおける最大の優位性は、ハードウェアとソフトウェア、そしてサービスが三位一体となって機能するエコシステムにある。空間オーディオ体験に含まれるダイナミックヘッドトラッキングはその典型例であり、AirPodsやBeatsといったハードウェアと、Apple Musicのコンテンツ、そしてiOSのソフトウェアが連動することで楽しめる。

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また、先述のShazamの機能がiPhoneのコントロールセンターやアクションボタン、さらにはApple Watchに統合されていることも、このエコシステムの強みを象徴している。

シュッサー氏は長年に渡り、このエコシステムを構築するために取り組んできた成果が現在の「高品質なユーザー体験」の実現につながったことを振り返りながら、充実感をにじませた。

オーディオブランドとしてのアップルとBeatsは、互いに影響を与え合いながら共存している。2つのブランドは互いにエンジニリングやAppleシリコンが実現するテクノロジーを共有しているが、それぞれのポジショニングは明確に分かれている。

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同じAppleファミリーのオーディオブランドであるBeatsのプロダクトも「高品位であること」にこだわり抜くとシュッサー氏は語る
同じAppleファミリーのオーディオブランドであるBeatsのプロダクトも「高品位であること」にこだわり抜くとシュッサー氏は語る

Beatsはスポーツやアスリートにフォーカスし、力強いベースサウンドや多彩なカラーバリエーション、そして「アンダードッグ(挑戦者)」を支持するオーセンティックなマーケティングを特徴とする。また、iOSだけでなくAndroidにも最適化されている点も特徴なのだと、シュッサー氏は語る。

両ブランドは補完的な関係にあり、アップル全体のイノベーションをより強固なものにしている。シュッサー氏は今後も2つのブランドを「価格差」によってすみ分けることはしないと断言する。なぜならアップルのみならず、Beatsもまた「高品質であること」にこだわるプレミアムブランドだからだ。

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編集=安井克至

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