南部:でも、これは朝礼でも社員に話すんですが、「地球上ではもう誰かがつくっているから、お金さえかけたらつくれないものはない」と言っています。
入山:だから、究極は「飛行機もつくれるかもしれない」ということですよね。
南部:そうですね。やっぱりものをつくるのは楽しいんです。お客さんには怒られるかもしれませんが、ちょっとレベルの高いDIYです。そして大事なことは、うまくいかなかったら自社で責任をもつ。これを忘れないようにしています。
入山:南部さんのような豪快な経営者が日本の中小企業からも出てきたというのは、とても頼もしいです。売上高1000億円を目指して、あらためて今後の展望を聞かせてください。
南部:グローバル展開を一層推し進め、バリューチェーン全体に対してより効果的な設備の提案を追求していきたい。あとは、その周辺で自社開発してきた「僕のつくった系」が爆発的に売れへんかな、と。
入山:本当に何でもつくれる会社でありたいってことですよね。
南部:2045年に売上高1000億円を達成したら、その時ちょうど65歳なので、引退してロケット開発を始めようかなと。例えば、月軌道往復旅行を1人100万円で実現したい。夢物語かもしれませんが、そういう大きな夢を社員に見せられる、そんな会社でありたいなと思います。
南部隆彦◎1980年、京都府生まれ。京都大学工学部を卒業後、京都銀行に入行。翌2004年、ナベルに入社。エンジニアとして新製品開発と既存製品の改良を牽引し、21年に取締役副社長に就任。経営戦略と製品開発の最前線に立ち、最先端技術を駆使して養鶏業界の課題解決と顧客の事業価値最大化に尽力している。


