2028年ロサンゼルス夏季五輪・パラリンピック大会組織委員会のケイシー・ワッサーマン会長に対し、少女らの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告に関する捜査資料「エプスタイン文書」への記載をめぐり、辞任圧力が強まっている。17日には開催都市ロサンゼルスのカレン・バス市長が、これまでの発言から一転、ワッサーマンの会長辞任を要求した。
スポーツ選手などのマネジメントやスポーツマーケティングを行う大手タレント・エージェンシーを率いるワッサーマンは、米司法省が新たに公開したエプスタイン文書の中で、エプスタイン元被告の側近・元恋人で共犯者として服役中のギレーヌ・マクスウェル受刑者との親密な関係が暴露された。
批判を受け、ワッサーマンは自身の名を冠したエージェント会社「ワッサーマン・グループ」の売却手続きに入ったことを明かしたが、五輪組織委員会の会長職には留まる意向を示している。
17日夜の米CNNのインタビューでワッサーマンのこの決断について問われたバス市長は、会長の進退をめぐる「裁量権」は五輪組織委にあるとした上で、組織委がワッサーマンの「続投を決定したことは残念」であり、支持しないと述べた。
さらにバスは続けて「私には彼を解任することはできない」「私の意見としては、彼は辞任すべきだ。しかし、組織委理事会の見解はそうではない」と語り、市長としての務めは「ロサンゼルス市として五輪史上最高の大会を開催するための準備を万全に整えること」だとした。
ロサンゼルス市長がワッサーマンの会長辞任をはっきり要求したのは今回が初めて。バスはこれまで「決定は組織委理事会に委ねるべき」だと述べ、この問題に関する立場の表明を控えていた。



