論理的な分析による問題解決
論理的な分析は学校で教えられる典型的な問題解決法だ。情報を集め、一貫した原則を適用し、体系的な推論によって誤りを排除する。訓練や十分な文脈がなければ、多くの人は正しい論理的結論を導き出せない。つまり分析的推論は自動的なものではなく、学習と努力を必要とする。
感情が論理的推論にどう影響するかという実験的研究からも示唆に富む視点が得られている。専門誌『Frontiers in Psychology』に2014年に掲載された研究では、参加者の気分を操作したところ、ポジティブな感情状態でもネガティブな感情状態でも中立的な状態より論理的推論の成績が低下した。
これは論理的分析において微妙な複雑さを生じさせる。論理的分析は完全に感情から切り離された過程だと私たちは思いがちだが、そうではない。感情の状態で論理的分析を行う能力が左右される。
論理だけに頼る場合、次のような盲点が生じることがある。
・分析麻痺:考えすぎて意思決定が遅れる
・認知負荷:大きな精神的負担によって混乱したり、重圧に耐えかねて機能不全に陥ったりする
・文脈依存性:関連知識がなければ、論理だけでは誤る可能性がある
直感による問題解決
「勘」は非合理的、あるいは神秘的な意味合いがあると思い込まれがちだが、直感は心理学では深く研究されている概念だ。それは迅速で自動的な認知を反映している。
直感では経験やパターン認識、無意識の処理をもとに、意識的に推論する前に答えにたどり着く。チェスプレイヤーなど判断することに慣れた人ですら、複雑な局面に追い込まれたとき、成績を向上させるために分析思考だけでなく直感と短時間の熟慮を組み合わせることが多い。
もちろん直感にも留意点がある。
・バイアスの脆弱性:時に誤りが生じる経験則(思考の近道)によって直感が影響を受ける可能性がある
・文脈依存性:馴染みのない状況や高度に分析的な領域ではうまく機能しない場合がある。
問題解決の社会的側面
問題解決は純粋に認知的な行為だと考えがちだが、感情知能(感情を知覚し、理解し、調整する能力)も問題への向き合い方、特に社会問題や対人問題へのアプローチで驚くほど大きな役割を果たす。
2012年の研究では、「ハノイの塔」問題を用いて感情知能の高低を比較したところ、感情知能が高い人ほど試行錯誤ではなく洞察的戦略を用いる傾向が見られた。これは感情知能は何を決めるかだけでなく、どのように取り組むかにも影響することを示している。
個々のタスクを超えて、感情知能はリーダーシップや戦略的判断にも影響を与える。アラブ首長国連邦(UAE)のマネジャーを対象とした研究では、感情知能が高いほど戦略的判断の質が高いことが示された。これは部分的には自己認識や社会的感受性が高まることによるものだ。
両方の問題解決スタイルを統合する方法
問題解決に関する研究で一貫して示されているのは、どのスタイルも万能ではないという点だ。専門誌『European Management Journal』に2022年に掲載された研究では、合理的思考と直感的思考を組み合わせた方が、どちらか一方だけよりも質の高い判断につながることが示されている。
これはより広範な二重処理の視点と一致する。現実における多くの問題、特に戦略的でかなり複雑な問題においては、分析的推論、直感、感情的スキル、社会的戦略がそれぞれ重要な役割を果たす。効果的な問題解決は1つのスタイルを選ぶことではなく、柔軟に統合することだ。
前述の問題解決のクイズは、心理学研究で特定された3つの主要次元をとらえるよう設計されている。リーダー型か観察型か、分析的推論型か直感型か、結果重視か感情配慮型か。クイズではこれらを組み合わせて、あなたの優勢な傾向を示すプロフィールを生成する。
クイズを受けた後は、結果が日常生活でどう表れているか考えてみてほしい。グループの中で特定の役割に引きつけられるか。プレッシャー下でどう反応するか。どのような場面で持って生まれた自身の強みが役立ち、また足かせになったか。
性格クイズは断定的な評価ではなく鏡として使うと最も役に立つ。すでに存在しているパターンを照らし出し、決めつけではなく好奇心を促すものだ。問題解決の科学は1つのスタイルが本質的に優れているということではなく、効果は状況次第だということを示している。


