経営・戦略

2026.02.19 15:00

ジェニファー・ガーナー参画の「子ども向け有機食品ブランド」がIPO、時価総額1100億円規模に

(写真左から)創業者のカサンドラ・カーティス、CBOであり女優のジェニファー・ガーナー、CEO兼共同創業者のジョン・フォレイカー(Photo by JB Lacroix/Getty Images)

(写真左から)創業者のカサンドラ・カーティス、CBOであり女優のジェニファー・ガーナー、CEO兼共同創業者のジョン・フォレイカー(Photo by JB Lacroix/Getty Images)

女優ジェニファー・ガーナーが手がける子ども向けオーガニック食品ブランド、Once Upon A Farm(ワンス・アポン・ア・ファーム)が、ニューヨーク証券取引所に上場した。女優から起業家へと転身したガーナーは、さらなる成長に意欲を示し、「私たちは食の未来を形づくっている」と語った。

advertisement

ウォール街は、カリフォルニア州バークレーに本拠を置くOnce Upon A Farmの上場を歓迎した。2月6日、1株18ドルで新規株式公開(IPO)を実施した同社の上場時点の時価総額は、7億2400万ドル(約1120億円)だった。ガーナーは、「このIPOは、私たちの歩みを確かなものにする大きな一歩だ。子どもたちの栄養を根本から改善していきたい」と上場直後の取材に語った。

2011年創業のOnce Upon A Farmは当初、昨年の上場を計画していたが、2026年に延期していた。IPOに伴う株式売却で、同社は2億ドル(約310億円)弱を調達した。食品分野では稀な上場だったこともあり、投資家の関心は高く、上場初日の株価は約17%上昇し、21ドルをやや上回る終値をつけた。

2017年にチーフ・ブランド・オフィサー(CBO)としてOnce Upon A Farmに参画したガーナーは、共同創業者の肩書も付与されて約7%の株式を保有している。彼女の持ち分の価値は、IPO初日の終値で6400万ドル(約98億円)に達した。同社の創業者のカサンドラ・カーティスとアリ・ラズは、同じく2017年に、オーガニックの子ども向け食品企業アニーズ(現在はゼネラル・ミルズ傘下)で長年CEOを務めたジョン・フォレイカーをCEO兼共同創業者として迎え入れた。フォレイカーは約6%の株式を保有し、その価値はおよそ5700万ドル(約88億円)となっている。それぞれ1%強を保有するカーティスとラズの持ち株の価値は、約1200万ドル(約18億6000万円)にのぼる。

advertisement

ガーナーは、ウォール街の投資銀行向けの説明会で、「さまざまな人たちが実際にこの会社のプロダクトを購入している。人々はブランドに共感し、私たちが築いてきたものを信頼してくれている」と語った。

年間売上高345億円、前年比40%増

Once Upon A Farmの2025年9月期の年間売上高は2億2500万ドル(約345億円)で、前年から40%超増加した。2018年以降の年平均成長率(CAGR)は60%を超える。IPO関連書類によると、Once Upon A Farmは全米のベビーフード市場において最も成長を牽引しているブランドで、カテゴリー全体の増加分の60%超を占めている。そのうち35%超は新規顧客による購買という。

同社のオーガニックのベビーフードと子ども向けスナックは、全米約2万5000店で販売されている。販売先には、ターゲット、ホールフーズ、クローガー、ウォルマート、パブリックス、ウェグマンズなどが含まれる。フォレイカーによると、冷蔵の子ども向け食品コーナーにおいてOnce Upon A Farmの商品が売り場の15%以上を占める小売店では、売上高の伸び率が平均で10%超高くなるという。

次ページ > 販売店舗数を急拡大、8500店に

翻訳=上田裕資

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事