スポーツ

2026.02.17 08:00

メダルを逃したフィギュア男子マリニン、失敗の原因と将来の夢を語る

ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで最終演技を終えた米国のイリヤ・マリニン。2026年2月13日撮影(Sarah Stier/Getty Images)

ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで最終演技を終えた米国のイリヤ・マリニン。2026年2月13日撮影(Sarah Stier/Getty Images)

ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで8位だったイリヤ・マリニン(米国)は16日、自身のインスタグラムで、大会前から「乗り越えられない圧力」を感じていたと明かした。金メダルの最有力候補として臨んだ大会で、マリニンは予想外のミスを連発し、表彰台を逃した。

マリニンは「世界最大の舞台」で競う選手たちが「内面では目に見えない闘いを繰り広げている」と投稿。「ネット上の卑劣な憎悪」が精神に深刻な影響を与えていると指摘した。さらに、「避けられない崩壊」へと積み上がる「乗り越えられない圧力」の中で正気を保つことの難しさについても記した。これは13日の自身のスケート演技を指しているものとみられる。

特に希少な4回転半アクセルを含むさまざまな4回転ジャンプを成功させる能力から自らを「4回転の神」と称するマリニンは、13日の男子シングル決勝に十分な得点差をつけて臨んだものの、2度の転倒を含むミスが続き、難易度の高い技を回避したため、メダル獲得には至らなかった。

マリニンの投稿には、過去の成功を収めた映像と、頭を抱える姿の白黒映像が交互に映し出され、21日に何かが起こるとほのめかされていた。この日は五輪のフィギュアスケート競技を締めくくるエキシビションが行われる予定で、マリニンが再び氷上に立つと見込まれている。

フィギュアスケート団体戦で米国チームの一員として金メダルを獲得した数日後、マリニンは男子シングル個人戦でメダルを逃し、8位に甘んじた。13日に行われたフリースケーティングでは、2つのジャンプで転倒したほか、予定していた最高難度の4回転半アクセルが1回転半になるなど、大きなミスが続いた。

マリニンは金メダルの最有力候補と目されていた。マリニンのプログラムは通常、他の選手よりはるかに難易度が高く、技術点で大きな優位性を持っていたからだ。演技終了後、マリニンは「失敗した」と述べ、記者団に対し「間違いなく精神面の問題だ」と語った。「この大会に臨むに当たり、自分は完璧に準備ができていたと感じていた。恐らく、うまくいくという自信が過剰だったのかもしれない」と吐露。五輪の雰囲気は「明らかに違う」「他の大会とは比べものにならない」と述べた。

マリニンは3月末、チェコの首都プラハで開催される世界フィギュアスケート選手権で競技に復帰する予定だ。マリニンは過去2回の世界選手権で金メダルを獲得している。

フォーブスの推定によると、マリニンは五輪開催前の1年間で約70万ドル(約1億円)を稼いでおり、その大半はコカ・コーラ、サムスン、ホンダをはじめとする企業との広告契約によるものだった。

マリニンはかつてフォーブスの取材で、将来は「世界的な有名人」になりたいと語っていた。スポーツ選手から映画俳優に転身した例として、「ザ・ロック」の愛称で知られる元プロレスラーのドウェイン・ジョンソンを挙げ、自身も本名より「4回転の神」の異名で記憶する人が多いと言及していた。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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