WOMEN

2026.02.16 18:00

日本の高市早苗首相も選出、新時代をつくる『50歳以上の女性50人』2026年版

時代をつくる「50歳以上の女性50人」2026年版に選出された、高市早苗首相(carlos110/Shutterstock.com)

ジュディス・スミンワ・トゥルカ(58)

◯コンゴ民主共和国首相◯国籍:コンゴ民主共和国

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2024年、当時56歳だったジュディス・スミンワ・トゥルカは、コンゴ民主共和国初の女性首相に就任した。前政権で計画相を務め、アフリカ第2位の国土面積を持つ同国の開発戦略を主導してきた実績が評価され、フェリックス・チセケディ大統領から首相に任命された。銀行業界でキャリアをスタートさせた経済学者のトゥルカは、その後、国連開発計画(UNDP)で国際開発分野に従事。4年間にわたり「平和構築と民主主義強化」部門を率い、長年不安定な東部コンゴの課題に取り組んだ。

ジョイ・スペンス(74)

◯アプルトン・エステート、マスターブレンダー◯国籍:ジャマイカ

ジョイ・スペンスは歳月とともに評価を高め、ラム業界の伝説的存在として知られる。スペンスは、約30年前にアプルトン・エステートからマスターブレンダーに任命され、蒸留酒業界で同称号を得た初の女性となった。以来、ジャマイカ最古の蒸留所のブレンド技術を守り続けている。化学を専門に学び、繊細な味覚を備えるスペンスは、これまでに30種類以上のラムやワイン、リキュールを世に送り出してきた。現在、キングストンの蒸留所では「ジョイ・スペンス・ラム・エクスペリエンス」と題した展示を通じて、その功績と歩みを紹介している。

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タン・スーシャン(57)

◯DBSグループCEO◯国籍:シンガポール

タン・スーシャンは2025年3月、東南アジア最大の銀行DBSの初の女性CEOに就任した。就任前は、同行の収益の約9割を生み出すコンシューマーバンキング&ウェルスマネジメント部門と機関投資家向け銀行部門を統括していた。スーシャンが推進してきたデジタルを軸とする戦略は、DBSを地域のイノベーションを象徴する存在へと押し上げた。就任にあたり「大きな靴を履くことになる」と語った彼女は、その一方、ピユシュ・グプタ前CEOとは「履いている靴の種類が違う」と述べ、新たな時代の到来を印象づけた。

高市早苗(64)

◯日本国首相◯国籍:日本

(carlos110/Shutterstock.com)
(carlos110/Shutterstock.com)

2025年10月、日本は史上初の女性首相に高市早苗を選出した。高市は強硬な保守姿勢で知られ、「鉄の女」と呼ばれた英国史上初の女性首相マーガレット・サッチャーを、しばしば政治的ロールモデルに挙げている。高市は1993年に初当選して以来、自民党内で数々の要職を歴任し、右傾化が進む同党の中核を担ってきた。高市が首相に就く世界第4位の経済大国・日本は、現在インフレや賃金の停滞といった課題に直面している。

ジョー・タウンゼント(58)

◯ガーディアンズ・オブ・スーパーアニュエーションCEO◯国籍:ニュージーランド

ジョー・タウンゼントは2024年、ニュージーランドの政府系ファンド「NZスーパー基金」を運用するガーディアンズ・オブ・ニュージーランド・スーパーアニュエーションのCEOに就任した。同基金は800億ニュージーランドドル(約7.4兆円。1ニュージーランドドル=92円換算)超の資産を運用している。2001年の創設以来、年率平均リターンは10.1%を記録。2013年から2022年にかけては、調査会社グローバルSWFから世界で最も優れたパフォーマンスを上げた政府系投資家に選ばれた。就任に際し、ジョン・ウィリアムソン会長は彼女を「豪州投資業界で30年の経験を持つ実績あるCEO」と評した。

シャーロット・ティルブリー(52)

◯シャーロット・ティルブリー・ビューティー創業者兼会長◯国籍:英国

スペインのイビサ島生まれというシャーロット・ティルブリーは、幼少期から芸術に囲まれて過ごした。彼女はフェンディやプラダなどのファッションハウスでキャリアを積んだ。トム・フォードやバーバリー、アルマーニなどで製品開発を主導した後、2013年に自身の高級メイクブランドを創業。これまでに100以上の『Vogue』表紙のルック(メイクアップ・コンセプト)を手がけてきた。ティルブリーは、人々が自分らしく輝くためのツールを届けたいと願っており、Women for Women InternationalやThe King’s Trustなどの世界各地の慈善団体とも連携している。

ブランカ・トレビーニョ(66)

◯ソフテック共同創業者兼CEO兼社長◯国籍:メキシコ

ブランカ・トレビーニョは、世界のテック業界から見過ごされがちな中南米が、独自のポジションを築けることを示してきた。ソフテック共同創業者の1人という彼女は、2000年からCEOとして同社を率い、メキシコを米国企業のIT拠点に位置づける「ニアショアリング」のコンセプトを推進している。トレビーニョは、メキシコのモンテレイ拠点を皮切りに、20カ国以上の拠点、従業員1万5000人規模へと成長させた。現在同社はAI分野にも注力し、独自のデジタル知能自動化プラットフォームFRIDAを展開している。ソフテックは2025年11月、中南米の企業として初めて責任あるAI管理に関する国際規格ISO42001の認証を取得した。

ヘルガ・ヴァルフェルス(61)

◯クロウベリー・キャピタル創業パートナー◯国籍:アイスランド

ヘルガ・ヴァルフェルスは、北欧のスタートアップ・エコシステムにおける最も影響力のある投資家の1人だ。 ヴァルフェルスはアイスランドの政財界においても幅広く信頼を集めており、2008年の金融危機では、当時のビジネス担当相に対し、政治から距離を置いた中立的な立場で助言を行った。2013年から2019年までは、アイスランド銀行の取締役も務めている。彼女は2017年、2人の共同創業者とともに、アーリーステージ特化のベンチャーキャピタル、クロウベリー・キャピタルを創業。2021年には9000万ドル(約138億円)規模の第2号ファンドを組成した。欧州投資基金やアイスランドの年金基金の出資を受けた同ファンドは当時、同国史上最大のベンチャーファンドであり、欧州でも最大級の女性主導ファンドの1つとなった。

エレイン・ウォーバートン(62)

◯レディゴー・ダイアグノスティクス共同創業者兼会長◯国籍:英国

ヘルステック分野の連続起業家エレイン・ウォーバートンは、2008年に共同創業したQuantuMDxで注目を集めた。彼女が主導した携帯型診断技術は、患者の検体を外部の検査機関に送ることなく、数分で感染症を特定できる仕組みを実現した。英国政府は2013年、彼女の医療イノベーションへの貢献を称え、大英帝国勲章(OBE)を授与した。ウォーバートンは2021年以降、症状が深刻化する前に異常を検知する早期警告型検査を開発する消費者向けヘルス企業、レディゴー・ダイアグノスティクスの共同創業者兼会長を務めている。

陶冶(54)

◯雲跡科技(Yunji Technology)董事長兼社長◯国籍:中国

約12年前、陶冶(Tao Zhi)はサービスロボットメーカーの雲跡科技(Yunji Technology)を共同創業。2025年10月に香港市場で約8500万ドル(約130億円)規模のIPOを実施し上場した。彼女は日本のアニメ『ドラえもん』に憧れて工学の道を志し、同社を中国有数のサービスロボット企業へと育て上げた。雲跡科技のロボットは現在、全国約3万4000のホテルや150の病院で配送や清掃業務を担っており、同社にはアリババやテンセントなどの大手も出資している。陶冶は、起業前は産業オートメーション企業Beijing Yingweisi TechnologyのCEOを務めていた。

シーマ・ガンワニ・ヴェド(53)

◯アパレル・グループ共同創業者兼会長◯国籍:アラブ首長国連邦

シーマ・ガンワニ・ヴェドは今から約30年前、夫とともにアパレル・グループを創業。「アラブ首長国連邦(UAE)と湾岸地域には世界水準のブランドが必要だ」という信念のもと事業を立ち上げた。現在同社は、14カ国に2300以上の店舗を展開し、2万7000人超を雇用する巨大企業に成長した。高級ファッションから日常使いのライフスタイルブランドまで、幅広い国際ブランドを一括展開する小売グループへと発展している。ヴェドがこの業界に入ったのは、20歳のときに父が経営するドバイのショッピングモールの1部門を任されたことがきっかけだった。

周超男(65)

◯レンジ・インテリジェント・コンピューティング・テクノロジー・グループ創業者兼会長◯国籍:中国

周超男は、49歳となった2009年に、データセンター運営会社の潤沢智算科技集団(レンジ・インテリジェント・コンピューティング・テクノロジー・グループ)を創業。自力で成功した(セルフメイド)、中国の女性ビリオネアの1人へと躍進した。彼女が2022年の上場後に築いた資産は53億ドル(約8109億円)にのぼる。同社は中国国内に60以上のデータセンターを展開しており、TikTok運営元のバイトダンス、通信大手ファーウェイなどを顧客に持つ。2025年度上半期の上半期売上高は前年同期比15%増の25億元(約550億円。1元=22円換算)だった。周は約20年間にわたり政府部門で勤務し、2000年に通信サービス会社を創業していた。彼女の名の「超男」は「男を超える」という意味を持つ。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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