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2026.02.16 10:00

米フィギュア連盟 アイスダンス採点に抗議せず、銀メダル確定 審判制度改革への注力を示唆

ミラノ・コルティナ冬季五輪5日目、フィギュアスケートのアイスダンス・フリーダンスで演技を披露する米国のマディソン・チョックとエヴァン・ベイツ。2026年2月11日、ミラノ・アイススケートアリーナにて(Xavier Laine/Getty Images)

ミラノ・コルティナ冬季五輪5日目、フィギュアスケートのアイスダンス・フリーダンスで演技を披露する米国のマディソン・チョックとエヴァン・ベイツ。2026年2月11日、ミラノ・アイススケートアリーナにて(Xavier Laine/Getty Images)

ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート・アイスダンスの採点をめぐって不正を疑う声が上がっている問題で、米国フィギュアスケート連盟(USFS)は、競技結果に対して異議申し立てを行わなかったことを明らかにした。これにより、米国代表のマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組の銀メダルが確定した。

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日本時間12日早朝に行われたフリーダンスでは、フランスのロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組がわずか1.34点差でチョック/ベイツ組を上回り、金メダルを獲得。「物議を醸す紙一重の対決」となったことで、連盟の対応が注目されていた。

競技結果に激しい抗議の声が上がった理由は、フランス人審査員の採点にある。この審査員はフリーダンスでフランスのカップルに、米国カップルより8点近く高い点を付けたのだ。一方、残る8人の審査員の採点は両カップルにほとんど点差がなく、うち5人がチョック/ベイツ組を1位と評価していた。

この採点をめぐり、たちまち「審査におけるナショナルバイアス(自国選手贔屓)」を指摘して調査を求める声が広がった。ただ、USFSがこのほど明らかにした姿勢からは、正式な異議申し立ては行わず外交的解決をめざす方針がみてとれる。

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コメント要請を受けてUSFSが報道陣に共有した連盟トップのマット・ファレル最高経営責任者(CEO)の声明は、チョック/ベイツ組への支援を改めて表明。「彼らは才能、プロ意識、リーダーシップを通じて、氷上でも氷外でも卓越性の基準を打ち立て続けている」と賛辞を述べた後、競技結果に対する連盟の対応に関する憶測に言及した。

「ミラノでのアイスダンス競技については、思慮に富んだ意見交換や、時として感情的な議論がたくさん交わされた」とファレルCEOは明かし、「五輪終了後にマディとエヴァンと協力し、2人をサポートする最善の方法と競技の未来について、思慮深く志向的な議論を行う」とした上で、「現時点では、ミラノでの米国フィギュアスケートチームの成功を共に支える方針だ」と続けている。

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五輪フィギュア・アイスダンスの採点に不正疑惑、「ナショナルバイアス」か 調査求める署名運動も開始

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翻訳・編集=荻原藤緒

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