『嵐が丘』は、フェネル監督にこれまでで群を抜いて高いオープニング週末成績をもたらした。ボックスオフィス・モジョのデータによれば、2020年12月のコロナ禍に公開され、キャリー・マリガンが主演する『プロミシング・ヤング・ウーマン』のオープニング興行収入は71万9305ドル(約1億1019万円)だった。同作はその後アートハウス映画(芸術映画)市場でヒットとなり、北米で約640万ドル(約9億8000万円)、海外で1230万ドル(約18億8400万円)の興行収入を得た。
2023年公開の『Saltburn』はさらに大きな成功を収めた。バリー・コーガンが主演を務める同作は当初、北米7館で公開され、約32万2000ドル(約4933万円)の興行収入を記録した。その後、2023年のサンクスギビング週末に公開劇場数を1566館へと拡大し、追加で320万ドル(約4億9000万円)の興行収入を得ている。同作は最終的に、北米で1140万ドル(約17億4600万円)、海外で960万ドル(約14億7100万円)を稼ぎ出した。
ソニーのアニメーション映画で、農場の動物たちがバスケットボールに似たスポーツを行う子ども向けスポーツコメディ映画『ゴート - 夢は高く』は、『嵐が丘』にとって最大のライバルとなった。デッドラインによれば、『ゴート - 夢は高く』の週末興行収入は2600万ドル(約39億8300万円)、大統領の日を含めた連休では3200万ドル(約49億200万円)に達する見込みだ。
アマゾンMGMのスリラー映画『クライム101』も同週末に公開された。クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、バリー・コーガン、モニカ・バルバロ、ハル・ベリーら豪華キャストが出演する同作だが、その週末興行収入は1510万ドル(約23億1300万円)にとどまり、第3位となった。それでもボックスオフィス・プロによる800万ドル(約12億2600万円)から1300万ドル(約19億9200万円)との予測は上回った。
バラエティによれば、フェネルは2024年にネットフリックスから1億5000万ドル(約230億円)で『嵐が丘』の映画化を打診されたが、これを断り、最終的に8000万ドル(約123億円)というより低い金額を提示していたワーナー・ブラザースを選択した。フェネルやロビーなどのプロデューサー陣は、ワーナーが劇場での全面公開とマーケティングキャンペーンを約束したことを理由に、その低い提示額を受け入れたという。
ネットフリックスはワーナー・ブラザースの買収を試みており、同社のテッド・サランドスCEOはこれまで、長期間の劇場公開に対して批判的な姿勢を頻繁に示していた。


