これが意味するもの
これが重要なのは個別株投資という文脈だけではない。IBM Institute for Business Valueの調査によれば、調査に参加した経営幹部の79%が、2030年までにAIが自社の売上に大きく貢献すると予想している。同時に、67%の経営幹部が職務の寿命は短くなっていると回答しており、2030年までに現在の従業員が持つスキルの57%が時代遅れになると見込んでいる。
これは諸刃の剣である。労働者の立場で見れば、ハース・スクール・オブ・ビジネスの研究は仕事が消えるわけではないことを示唆している。しかし、仕事はより大規模で、速く、負担の大きいものになる可能性が高い。研究者は、企業がAIの利用に関する明確な規範を設けなければ、初期の段階における生産性の急上昇によって燃え尽きの増加や認知的負荷が高まるような状況が生じる可能性を警告している。
投資家の立場で見れば、この変化を支えるインフラを提供する企業、すなわちAI時代における「つるはしとシャベル」を売る企業が、今まさに実際の売上成長を計上している。IBMは2026年の見通しを引き上げた。メインフレーム事業は20年以上で最高の第4四半期を記録した。さらに四半期配当として1.68ドルを支払っている。
大規模なレイオフをAIの有効性の証拠として見るAI弱気派は、誤ったスコアボードを見ている。本当に見るべき指標はその処理能力である。すなわち、人員を比例的に増やすことなく、企業がどれだけ多くの仕事を処理できるかという尺度だ。IBMの数字はその指標が加速していることを示しており、それを可能にするツールの市場も拡大している。


