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2026.02.14 11:00

アンソロピックの億万長者創業者7人が資産をほぼ倍増、マスクとアルトマンの批判をよそに

アンソロピックのダリオ・アモデイCEO(Chance Yeh/Getty Images for HubSpot)

一方、イーロン・マスクは、アンソロピックの資金調達ラウンドの発表に反応し、自身のSNSプラットフォームXで、同社を「悪」で差別的だと呼ぶ(根拠のない)攻撃を繰り出した。

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「アンソロピック(Anthropic=人間中心的)が結局ミスアンソロピック(Misanthropic=人間嫌い)になってしまうという避けられない皮肉から逃れるために、同社ができることは何もないと思う。社名を選んだ時点で、この運命は決まっていた」とマスクは述べている。

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競合が何と言おうと、アンソロピックはここしばらく絶好調だ。スーパーボウルでの広告キャンペーンは痛烈な風刺として広く称賛され(アルトマンでさえ笑ったことを認めた)、同社のコーディング能力は高く評価されるようになった。2月初旬に公開された最新モデル「Claude Opus 4.6」は世界のソフトウェア株を揺さぶり、投資家が各社が存立の危機に直面しかねないと懸念したことで、数十億ドル規模の時価総額が吹き飛んだ。

そして今回、アンソロピックは巨額の資金調達ラウンドに踏み切った。当初計画より約200億ドル多い資金を調達したことになる。アンソロピックは創業者たちの純資産についてコメントを控えた。

アモデイ兄妹は1980年代にサンフランシスコのミッション地区で育った。ダリオは数学と物理学に夢中になり、ダニエラはリベラルアーツと音楽で頭角を現した。ダリオは2015年にグーグルの名高い研究組織「Google Brain」に参加し、翌年OpenAIへ移った後、やがて急成長するAI研究所の研究担当副社長に昇進した。一方のダニエラは政界に進み、ペンシルベニア州選出の元下院議員マット・カートライトの下で働いた。その後、決済大手Stripeで5年間勤務したのち、兄とともにOpenAIに入り、安全・政策担当副社長を務めた。

2021年、アモデイ兄妹はAI安全性をめぐる社内権力闘争の末、ほかの離脱者の一派とともにOpenAIから独立した。共同創業者のジャック・クラーク、サム・マッキャンディッシュ、クリス・オラ、トム・ブラウン、ジャレッド・カプランとともに、AIモデルを「責任ある形」で展開することに特に重きを置く競合企業としてアンソロピックを設立した。

それ以来、同社はOpenAIにとって手強い競争相手になった。アンソロピックの「宝」は「Claude Code」であり、コンピュータープログラミング向けに特化したClaudeチャットボットの一種だ。米国時間2月12日、アンソロピックは同プロダクトの年換算売上高が12月の10億ドルから25億ドルに達したと発表している。

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