アマゾンが新たに人員削減を発表した。1万6000人以上が職を失った。
化学大手Dow(ダウ)も業務効率化の一環として4500人の削減を進めている。
こうしたニュースではコスト削減や人工知能(AI)、組織再編に焦点が当てられる一方で、シニアリーダーが無視できない意味深長な教訓がある。肩書きに永遠はなく、忠実な会社などない。そしてどんな幹部も絶対安全ではないということだ。
本当のセーフティネットは大半のリーダーが手遅れになるまで軽視するもの、それは自身の人脈だ。
幹部の職は「堅い」という作り話
長年、リーダーシップには暗黙の約束があった。
組織の上層部に登り詰めれば安全というものだ。経営陣の一員になれば、誰を残し、誰の首を切るかを決める側になるからだ。
そうした約束はもう存在しない。バイスプレジデント(VP)職も削減されつつある。経営幹部のポジションも消えつつある。組織のフラット化によってディレクター職も不要になっている。社歴の長い幹部も退任させられている。
それは、そうした人たちが失敗したからではない。会社が売却された、閉鎖される、合併が進んでいるなど事業が変わったからだ。
肩書きはレイオフからあなたを守らず、組織再編は忠誠心を考慮しない。そして取締役会はリストラ対象になった人物に心を痛めない。
自分は無縁だと思っているなら、あなたは最も危険にさらされているかもしれない。これを警告と受け止めるべきだ。
幹部のレイオフが全業界で増えている理由
コスト削減は流行ではなく、当たり前に行われる戦略になった。企業は常に最適化を行い、階層を削減し、職務を統合している。そしてかつてない速度で動いている。
合併・買収(M&A)もこの流れを加速させている。経営陣に新メンバーが入れば「ダブり」は即座に解消される。幹部が全員一夜にして一掃されることもある。
取締役会はスピードを求める。忍耐は消え、誰の職が失われるかは考慮されず即座の結果が求められる。期待が高まれば、許容度は下がる。幹部は高コストで目立ち、代替可能だ。
これが新しい現実だ。
新ルール:常に出口戦略を持つ
私が知る最も賢明なリーダーはフリーエージェントのように行動する。忠実ではないからではない。現実的だからだ。キャリアはもはや直線ではないことを彼らは理解している。キャリアははしごではなくポートフォリオだ。
すべての幹部が以下のことを自問すべきだ。
・明日自分の役職が消えたら次に何をするか
・自分の電話に誰が出るか
・見返りを求めず知り合いに親切をしたのはいつか
・すぐに価値を加えられるところはどこか
・社外で自分を知っている人はいるか、それとも知られているのは社内だけか
会社から追い出されるまで動かないのは戦略ではない。賭けだ。そしてそれは負ける可能性が高いものだ。



