経済

2026.03.13 10:15

日本人は「グローバルスタンダード」のおかしさをわかってない

Getty Images

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グローバルスタンダード。「世界の標準=正解」として語られ、日本でも浸透している言葉だ。そこに合わせない、あるいは逆行するならば「ガラパゴス」と揶揄されかねない。ただ、その標準をつくった側はつねに自らのルールを広げることで富を得てきたことを見逃してはならない。

シリコンバレーで全米屈指のベンチャーキャピタリストとなり、各国政府の顧問を歴任してきた事業家・原丈人氏は、欧米が生んだルールを無条件に受け入れることに警鐘を鳴らす。原氏の著書『THE BEST WORK 「最高の仕事」を生きる』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けする。


誰のルールで戦うべきか

欧米のビジネススクールのマーケティング理論では、「競争相手をぶっ潰せ」と教えていく。一方、日本の商いの文化には同業他社とともにマーケットを大きくしていき、お互いに「助け合おう」という考えが根づいている。

欧米の経営者が聞いたら、「そんな理想的なことは起きるわけがない」と言うだろう。そもそも彼らには、自分たちが生きるためには他者から奪ってもいいという文化があるからだ。

自然災害や経済の破綻などで自国の国民が飢えるようになったら、周囲の国々を攻め、そこの人たちを殺して農作物を奪い、自国民に食べさせる。

この概念を拡大させながら、ヨーロッパ人は海の外に出て行き、アフリカを占領して植民地化し、奴隷にした。北アメリカを征服したのはアングロサクソンやフレンチ。彼らは推計で400万人近い先住民を殺している。

オーストラリアも同じだ。アボリジニの98%がイギリス人に殺害され、土地を奪われた。私が考古学の研究を行っていた中南米でインディオを相手に同じことをしたのは、スペイン人だ。

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文=原丈人/アライアンス・フォーラム財団 会長

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