小林:その通り。たとえば、コンベンショナル方式で、A銀行が最も高い購入金額を提示して国債を国から買ったとしましょう。この国債がA銀行から一般の人に売られるときは、さらに少し高い価格がつけられます。なぜなら、「買った国債を売ること」でその銀行も利益を得なければいけませんから。それでもリターンが約束されている国債は、商品として魅力的なんです。
梅田:なるほど。ということは、僕が国債を買う場合、銀行に行けばいいんですか?
小林:個人向け国債は、銀行や証券会社の販売窓口で買えます。最も代表的なのは「ゆうちょ銀行」です。ただし、その金融機関の口座を持っていることが条件です。また、証券会社や銀行の一部では、ネット販売もありますよ。
梅田:話を聞いていると、安全だし、確実にリターンが返ってくるなら、優良投資先のように思えてきます。
国債を買うなら長期的な投資として計画的に考えよう
小林:いえいえ、デメリットもあるのでおさえておきましょう。やはり確実な分、リターンは株で儲けた場合と比べて抑えられますし、大きいのは、預金のようには簡単に引き出せないという点です。
梅田:え?
小林:換金できるのは、国債を買ってから1年以上経過した後になるので、それまでは現金化できません。また、国債は「変動10年」「固定5年」「固定3年」というふうに、金利のタイプとともに満期までの年数が決められています。たとえば変動10年なら、変動金利で、換金できるまで10年あるということです。もし満期までに中途解約をすると、その分金利が少なくなってしまうので、もし国債を買うのであれば長期的な投資として計画的に考えるべきでしょう。
梅田:変動10年で買った場合、「これから金利が下がりそう」だからといって、「途中でやめた」とはできないんですね。あとは、株で儲けた場合と比べて、リターンは少なめ……。
小林:投資をするのなら、リターンとリスクを考えて、自分に合った投資先を選ぶことが大切です。絶対に元本割れをさせたくないのであれば国債は悪くない選択だと思います。でもリターンもそれなりにほしいのであれば、投資信託や株式投資を考えたほうがいいでしょう。
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