小林:国債を買う人たちの多くは、「国の借金を買う」というより「国に投資をしている」感覚かもしれません。国債は元本保証されています。つまり、いったん払った金額以上のものが返ってくることが約束されているので、長い目で見る必要がありますがゼロリスクなんです。だから、「利息がちょっと高めの定期預金に預ける」もしくは「リスクの小さな投資をする」という感覚なんじゃないでしょうか。預金と投資の間に国債があるとイメージしておくと、わかりやすいと思います。
梅田:投資したお金が保証されているという点は、これまで教えてもらった投資商品と大きく違いますね。国債を買うと、実際どれくらいの金利がつくんですか?
小林:国債にも変動金利と固定金利があって、購入する時期によって金利は変動します。ただ、一般向けに販売されている「個人向け国債」の最低保証金利は年率0.05%と設定されています。2025年12月時点で「変動10年」で1.23%、「固定5年」で1.35%となっています。
「国債の金利」の決まり方
梅田:銀行の場合は日銀との兼ね合いで金利が定まっていく、という話でしたが、国債の金利はどうやって決まるんですか?
小林:そもそも国債って、国が「入札形式」で金融機関に売るものなんです。国が「今回は国債を△△円分、発行します」と発表すると、それを金融機関が競って買い取る、という流れです。国債の入札方式には、購入価格の条件を競う「コンベンショナル方式」と、金利の条件を競う「イールドダッチ方式」があり、前者であれば最も高い購入価額、後者であれば最も低い金利を提示した銀行から順に、国が国債を割り当てる仕組みです。
梅田:……。そこまでして銀行が買いたがる理由は、安心できる人気投資商品だからですか?


