梅田:国からすれば動かないお金はもったいないということか……。結構いろんなことをしてハードルを下げた結果、初心者も取り組みやすくなっている、と。
小林:そんな動きの延長線上にNISAができたと理解してください。ちなみに、NISAのなかには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠があります。以前の制度だと「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらか一方を選択する必要があったのですが、つみたて投資枠と成長投資枠は併用することができるんですよ。
「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の違い
梅田:成長投資枠とつみたて投資枠って、実際どう違うんですか? 併用できるといっても、ピンときません……。
小林:まずは対象となる金融商品の違いをおさえておきましょう。「成長投資枠」では個別株などを買えて、「つみたて投資枠」では、長期運用に向いた投資信託を積み立てることができます。従来の一般NISAを使っていた人は成長投資枠を、つみたてNISAを利用していた人はつみたて投資枠を使えば、同じ感覚で投資できるはずです。
梅田:じゃあ、「今すごく勢いのあるA社の株に投資したい!」というときには成長投資枠がいいんですね。
小林:はい。ただ、コツコツ安全にお金を増やしたい人は、つみたて投資枠をおすすめします。というのも、毎月決まった額を投資する積立投資なら、「株価が高いときにたくさん買ってしまう」という失敗のリスクを抑えられるからです。そのため、投資にあまり慣れていないうちは「つみたて投資枠」でコツコツ長期運用、余裕が出てきたら、ここぞというタイミングで「成長投資枠」を使って自分の興味ある企業に挑戦、といった形がいいでしょう。
梅田:投資って、長い間取り組むほうがいい結果が出やすいものなんですか?
小林:基本的にはそうですね。運用で得た利益をさらに投資に回せば、複利効果でリターンを増やすことができるので、投資をするなら長期的な視点を持っておきたいところです。それに、株を売ったときに得られる利益や配当金には、原則的に約20%の税金がかかりますが、NISAは特例として税金がかからない。これは「低リスクで軍資金少なく、資産を積極的に増やしたい」という人にとっては大きなメリットです。
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