一般消費者向けから広告向けへと方向転換する中で、クリエイターから強い反感を招く
Higgsfieldは、Runway(ランウェイ)、Stability AI(スタビリティAI)、Midjourney(ミッドジャーニー)、HeyGen(ヘイジェン)といった他の動画生成スタートアップと競合していため、ユーザー基盤としてもマーケティング手法としても、クリエイターを重視する姿勢は、成長を支えるための中核戦略となっている。
2023年10月、Snapで生成AI部門の責任者を務めていたマシュラボフと、カザフスタンを拠点とする共同創業者イェルザット・ドゥラトが同社を設立した。当初は「動画版ChatGPT」をうたうモバイルアプリとしてスタートした(デ・シルバはその後参加した)。しかし、一般消費者が対価を支払う意欲を示さないことが明らかになると、Higgsfieldは方向転換し、支払い能力のある層、すなわちインフルエンサーやマーケティングチームに焦点を当てるようになった。
従来型の広告制作は手間がかかるうえに利益率も低いが、AIを活用したマーケティングは、機材やロケ地、俳優といった固定費を削減できる可能性がある。「我々の狙いは、制作にかかるコストを最小限にし、最終的にはゼロに近づけることだ。そうすれば、優れたアイデアをそのまま動画にできる」とマシュラボフはフォーブスに語る。
大手ブランドの広告制作に活用される一方で、既存の雇用を否定するような宣伝が物議を醸す
Higgsfieldのソフトウェアは、ナイキやコカ・コーラ、マクドナルドなどのブランドと契約する広告代理店が、「プロ品質の広告を、より短時間かつ低コストで制作するために使用されている」と共同創業者らは述べている。しかし、ナイキやコカ・コーラ、マクドナルドはいずれもフォーブスのコメント要請に応じていない。
一方、広告代理店Vertex CGIのクリエイティブディレクター、ニキータ・ヴァントリンは、カタール航空のホリデー向けSNS広告の制作で同ツールを活用し、動画制作の工程を短縮した。インスタグラムに投稿された巨大な航空機が登場する9秒間の動画は、約6900万回再生されている。
それでも、多くのクリエイターはHiggsfieldのマーケティング手法に不満を抱いている。今月初め、同社はVibe Motionのプロモーション動画内で、「20のクリエイティブ職を終わらせた」と誇示し、反発を招いていた。
「トーンがあまりに挑発的で攻撃的だった。このやり方でAIを宣伝し続ければ、誰もが反感を抱くことになると思う」とソレットは語った。


