またしても冬季五輪で、フィギュアスケートの採点をめぐる不正疑惑である。
日本時間12日早朝に行われたミラノ・コルティナ五輪のアイスダンス・フリーダンスで、フランスのロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組が、三度の世界チャンピオンである米国のマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組を破り、予想外の金メダルを獲得した。1位と2位の差はわずか1.34点。まさに紙一重の勝負だった。
しかし、米国とカナダのカップルがほぼ完璧な演技を披露したにもかかわらず、リズムダンスとフリーダンスの両方でツイズルシークエンスに明らかなミスがあったフランスのカップルが栄冠を手にした結果に、たちまち疑問の声が上がった。
判定の経緯をめぐる論争は、一夜にして拡大する。審判団9人の採点をスケートファンらが検証したところ、複数の審査員にナショナルバイアス(自国選手贔屓)に基づいたとみられる明らかな採点の不一致があることが浮き彫りになったのだ。
「スケートゲート2.0」か、審査員の判定に深刻な懸念
特に疑問視されたのが、フランス人審査員の採点である。審判団の平均と比較して米国カップルを大幅に「過小評価」した一方、フランスカップルを「過大評価」しているというのだ。
フランス人審査員はチョック/ベイツ組のフリーダンスに129.74点を付けた。これは審査員9人の中で最低点だっただけでなく、残る8人の審査員の平均点より5.20点以上も低かった。一方、フルニエ・ボードリー/シゼロン組には137.45点を付けたが、これは9人中2番目に高く、他の審査員の平均点を3点近く上回っていた。
フィンランド人審査員もチョック/ベイツ組に130.97点と低い点数を付けているが、この審査員は大会を通して一貫して厳しい採点を続けていたため、結果に目立った矛盾はなかった。フルニエ・ボードリー/シゼロン組にも130.94点しか与えず、チョック/ベイツ組より下位にランク付けしていた。
ただし、自国選手への偏った採点を指摘されたのはフランス人審査員だけではない。



