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2026.02.13 09:30

銀価格が突然の「10%下落」、米利下げ観測の後退で

Emmanuele Contini/NurPhoto via Getty Images

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貴金属価格は米国時間2月12日午前遅くに突然急落し、中でも銀は10%超の下落を記録した。アナリストらは、テクノロジー株の下落や、利下げ観測の後退を背景とした急激な売りが原因だとしている。

銀価格は米東部時間午後1時40分時点で75.88ドルの値をつけ、同日に記録した84.88ドルの高値から急落した。

銀の急落は米東部時間午前11時過ぎに始まり、日中安値の74.58ドルに基づくと10%超の下落となった。

金価格も5100ドル超の高値から4900ドルまで下落したが、午後1時40分時点では2.8%安の約4955.00ドルまでやや持ち直している。

スークデン・フィナンシャルのシニアリサーチアナリストであるビクトリア・クシャクはフォーブスに対し、金、銀、銅はいずれも突然の売りに直面したと述べた。ただし今回の価格急落は「ファンダメンタルズ主導」ではなく、「フロー主導」のものであるように見えると指摘した。

MKS PAMP SAのメタル・ストラテジー部門責任者を務めるニッキー・シールズはブルームバーグに対し、この下落は「非常に急速に起き、リスク回避の動きのように感じられる」と述べ、12日にはテクノロジー株も下落するなか、投資家が流動性を求めた結果だろうと付け加えた。

12日の早い時間には、米国の雇用統計が好調だったことを受け、FRBが近い将来に利下げを行わないとの見方が広がるなか、金と銀の価格がわずかに下落する場面もあった。FOREX.comのグローバルマクロ担当アナリストであるファワド・ラザクザダは、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、米国の非農業部門雇用者数は「予想を大きく上回った」と述べ、「市場は予想通りの反応を示した」と語り、その例として貴金属価格の下落を挙げた。

また、サクソバンクのコモディティ・ストラテジストであるオーレ・ハンセンは、ブルームバーグに対し、最近の金と銀の価格は「センチメントとモメンタム主導」の投機的買いによって動いていると述べ、「このような日には苦戦するだろう」と付け加えた。

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翻訳=江津拓哉

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