アナリストらは、13日に発表予定の米消費者物価指数(CPI)が貴金属価格に影響を与える可能性を指摘している。ザナー・メタルズの副社長兼シニア・メタル・ストラテジストであるピーター・グラントは、ロイターに対し、CPIが貴金属価格に追い風をもたらす可能性について述べた。「総合CPIは2.7%から2.5%へ鈍化し、場合によっては2.4%まで低下するとの見方が出ている。そうなれば利下げ観測が再燃する可能性があり、それはおそらく金にとって好材料になるだろう」とグラントは語った。
金と銀の価格は、1月下旬に金が5600ドル超、銀が120ドル超へと押し上げられた記録的な上昇の後、ここ数週間は極めて変動の激しい動きを見せている。ドナルド・トランプ大統領が次期FRB議長候補にケビン・ウォーシュを指名すると発表した後、貴金属価格は急落し、その後の数週間では上下いずれの方向にも大きく変動した。利下げは貴金属価格にとって追い風と考えられることが多いが、ウォーシュは他の候補者に比べて利下げを実施する可能性が低いと見られていた。また、彼の指名後には米ドルも上昇し、それも貴金属価格に下押し圧力をかけた。
アナリストらは、引き続き貴金属価格は短期的に不安定な動きが続く可能性が高いと述べている。メタルズ・デイリーのロス・ノーマンCEOは先日のメモの中で、投機的取引によりコモディティ市場が「市場というよりカジノのように感じられる」ことが高いボラティリティの原因だと指摘した。サクソバンクのアナリストも先日、銀は「今後も両方向に大きく動く可能性が高い」と述べていた。



