アムジェンやMITなどが2号ファンドに出資、約536億円の調達を目指す
ヨセミテは1月29日、総額3億5000万ドル(約536億円)の調達を目指す2号ファンドで、2億ドル(約306億円)超をすでに調達したと発表した。出資者には、製薬大手アムジェン、MSKCC、マサチューセッツ工科大学(MIT)、著名ベンチャーキャピタリストのジョン・ドーアが名を連ねている。パウエル・ジョブズはエマーソンを通じて出資しており、ゼネラルパートナーであるリード自身も個人で資金を投じている。
治療法が確立しつつある大腸がんから致死率が高い膵臓がんまで、幅広くがん治療に投資
ヨセミテは、早期発見が可能で治療法も確立しつつある大腸がんから、依然として致死率が高い膵臓がんまで、幅広いがん治療を投資対象にしている。リードは、さまざまなアプローチを開発する企業に目を向けている。「進行が早いタイプのがんは、10年後も大きな課題であり続けるだろう」と彼は言う。「しかし大半のがんは、早期発見やより精密な標的治療、継続的なモニタリングによって対応できるようになると我々は考えている。それが死亡率を押し下げていくはずだ」とリードは続けた。
ヨセミテは、大学基金や病院、財団向けに運用している資産も含め、総額10億ドル(約1530億円)以上を運用しているが、巨大VCがひしめく業界においては、まだ小規模な存在にすぎない。それでも同社は、投資回収までに長い年月を要することも多い医療分野、とりわけ開発の難易度が高いがん領域で、急速に存在感を高めている。これは、「ジョブズ」の名前が持つ影響力も大きい。
「リードは、一般的なベンチャーキャピタリストとはまったく異なる、さまざまな動機に突き動かされている人物だ。彼は大きなことを成し遂げ、社会にインパクトを与えたいと考えている」と、B型肝炎の治療法を開発するチューン・セラピューティクスのCEO、ジョン・マクハッチソンは語る。B型肝炎は世界で2億5000万人以上が感染しており、肝臓がんの主要な原因となっている。チューンは最近、1億7500万ドル(約268億円)を調達したが、リードはエマーソン時代から同社に関与してきた。


