経営・戦略

2026.02.12 10:00

ディズニー、実写版『白雪姫』で約260億円の損失か 申告書で予算超過が明らかに

Rodin Eckenroth/Getty Images for Disney

Rodin Eckenroth/Getty Images for Disney

2025年に公開された実写版映画『白雪姫』がディズニーの業績に与えた影響が、最新の申告書類で明らかになった。この書類によれば、本作は「制作予算を超過すると見込まれていた」とされ、その制作費は2億7110万英ポンド(約5565億円)に達していた。

ディズニーの歴史の中でも最も物議を醸した作品の1つである『白雪姫』では、レイチェル・ゼグラーが白雪姫役を演じ、ガル・ガドットが女王役を演じた。

2022年に撮影が始まるや否や、ゼグラーは1937年に公開された原作アニメ版のストーリーを批判した。彼女は英雄的存在とされる王子の行動を「ストーカー」のようだと評し、このアニメは「女性が権力の立場にあるという考え方に関して極めて時代遅れだ」と述べた。この発言は批評家たちを失望させた。ウォルト・ディズニーに名誉アカデミー賞をもたらしたアニメ版の制作に携わった父を持つ、デビッド・ハンドもその中の1人だ。ハンドは、この作品は「良識をもって」作られたものであり、「2人は墓の中で身をよじっているだろう」と語った。

予告編でコンピューターが生成した7人の小人が登場すると、批判はさらに強まった。批評家たちは、彼らをオリジナルの愛らしいキャラクターの不気味なコピーだと評した。その結果、この予告編はYouTubeで100万件以上の低評価を受け、最も嫌われた動画の1つとなった。

さらに暗雲が立ち込めたのは、ゼグラーがSNSで予告編を視聴したファンに感謝を述べた後、「常に忘れないで、パレスチナに自由を」と付け加えたときである。この投稿は最終的にプロデューサーのマーク・プラットの知るところとなり、バラエティ誌によれば、彼はゼグラーに投稿を削除させようとニューヨークへ飛んだが、彼女は拒否したため、現在もその投稿はオンライン上に残っているという。

ゼグラーはそれだけにとどまらず、ドナルド・トランプが2期目の大統領に再選された後、MAGA(Make America Great Again、米国を再び偉大に)運動の支持者やトランプを激しい言葉で非難した。作品への影響を懸念したプラットは再び自制を求めたと報じられているが、すでに手遅れだった。

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翻訳=江津拓哉

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