北米

2026.02.17 09:00

ガソリン価格が上昇する米国、1973年のオイルショック再来の可能性

Shutterstock.com

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現在の状況を見ていると、近い将来、おそらく2027年には地元のガソリンスタンドで1ガロン(約4リットル)あたり10ドル(約1500円)のガソリン価格を目にすることになるかもしれないという結論に至る。20ガロン(約80リットル)の給油で200ドル(約3万円)かかることになる。実現しない可能性もあるが、もし起きたとしても、私はまったく驚かないだろう。

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要するに、1973年の石油危機(オイルショック)の再来のように感じられるだろう。

この基本的な理由は、1973年とまったく同じだ。米国の通貨であるドルが価値を失っているのだ。すでにペニー硬貨(1セント)は姿を消しつつあり、5セント硬貨もそう遠くないと考えている。

物を買うのに、ますます多くのドルが必要になっている。2020年から2021年のコロナ禍における無謀な紙幣増刷の後、「インフレーション」が急増し、「サプライチェーン」やその他の問題と相まって価格を押し上げた。しかし、YouTubeを見ても、あるいは知人の経験からも、多くの米国人が価格の再上昇により、さらに大きなインフレの波を経験しているように見える。

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ガソリンを除いては。ガソリン価格は依然として、18年前の2008年に初めて見た水準にある。ガソリン価格は政治的に非常にセンシティブだ。ビッグマックの価格や家賃、医療費について公の場で議論することは実際にはできない。なぜなら、状況がそれぞれ異なるからだ。

ガソリン価格は、ほぼどこでも同じ価格であり、すべての米国人がその価格を知っている唯一の価格だ。それは、購入するあらゆるものに影響を与えている「インフレーション」の焦点となる。

世界中のあらゆる政治家は、現代の特徴の一つである「インフレーション」についての議論を避けたがっている。ドナルド・トランプ大統領は2025年、OPEC(石油輸出国機構)産油国に対し、生産量を持続可能な最大水準近くまで増やすよう強く圧力をかけた。

数十年にわたり、OPECは世界の石油市場の調整役を務め、価格が低い時には生産を削減し、価格が高い時には増産してきた。しかしトランプは、「50ドル(約7600円)の原油価格」を約束し、価格が低い時にOPECに増産させ、価格をさらに押し下げた。

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