ロシア軍のある部隊は代替手段としてWi-Fiブリッジを設置しようとしている。より短距離のポイント・ツー・ポイント型通信方式であるこの弥縫策について、彼らは、中・下級の指揮官自身がより前線に近づかざるを得なくなるという「利点」もあるのではないかと皮肉交じりに述べている。指揮官たちはそこで現場の混乱ぶりなどを自分の目で確かめることができるようになるからだ。
The extremist Rusich group reports that they will switch to using WiFi bridges. pic.twitter.com/nn06pYVCNl
— OSINTtechnical (@Osinttechnical) February 5, 2026
スターリンクの遮断はウクライナ側にも問題を引き起こしている。ウクライナ側のスターリンク端末の多くも当初、登録されていなかった。ロシア側と同様にそれらは非公式なルートで入手され、集中管理データベースも存在しなかった。だが、軍の状況認識・戦場管理システム「デリタ(デルタ)」と政府のデジタルサービスプラットフォーム「ジーヤ」を活用した効率的なオンライン手続きのおかげで、登録は手早く簡単に行えるようになる見込みだ。
今回の出来事は、外国の技術、しかも第三者の意のままに停止され得る外国技術に依存することの危険性を示す、教科書的な教訓になるかもしれない。ロシア側をスターリンクに依存させ、そのうえで遮断したというふうに見れば、これは見事な戦略的一手だったとも言える。もっとも、ウクライナ側もまたスペースXの善意に依存しているのが実情だ。
この出来事は、ウクライナでの戦争が小型ドローンや衛星通信、携帯電話、ノートパソコンといった技術に支配されているという現実もあらためて浮き彫りにした。これらはいずれも商用・民生分野の技術であり、軍は大きく立ち遅れている。そのため、兵士たちは必要な技術を自ら市場で購入せざるを得なくなっている。


