通信遮断
ベンデットはロシアのテレグラムチャンネルやその他のメディアでの反応を引き合いに出し、スターリンク遮断による影響が劇的だったことや、この事態を受けて論評者らが指導部を強く非難していることも指摘した。
ロシアのある論評者は「通信問題がなぜ何年も問題として提起されなかったのか、その理由を高官たちがどう説明するのかはたいへん興味深い」と述べている。「誰もがその結果を目にすることになるだろう。それもかなり近いうちに」
別の人物は「わたしの指揮下にある部隊のほぼ90%がインターネットを使えなくなっている」と明かし、こう続けている。「部隊は通信がなければ効果的に行動できないということが、いまになって突然明らかになるだろう。それは一部の高官にとっては『ニュース』になるはずだ」
3人目の人物はこう書いている。「現在、状況は2022年の特別軍事作戦(ロシアによるウクライナ侵略戦争)開始当初の状態に完全に逆戻りしている。当時は部隊間の調整がまったく欠如していて、それが周知のとおりの結果を招いた」。同じ人物はさらに、ロシアの宇宙機関ロスコスモスが、ロシア軍の要求を差し置いて外国の顧客向けに衛星を打ち上げ続けていると不満を漏らしている。
要するに、スターリンク端末の大規模な使用が便利な短期的解決策であることは誰の目にも明らかだった一方で、それには潜在的な問題があることも広く認識されていた。指揮官たちは、それがあまりにもうまく機能したため、安全保障上の明白なリスクに目をつぶってきた。そのツケがここへきて回ってきた。スターリンクは遮断され、すぐに利用できる代替手段も存在しない。
スターリンク依存の教訓
ロシア側では当初の非難や責任追及が一段落し、代替手段が模索され始めている。
ベンデットは「感情の爆発は収まりつつあり、現在は解決策、たとえばデジタル信号リピーター、Wi-Fiブリッジ、メッシュネットワーク、LTEモデムなどの活用が模索されています」と説明する。


