ビットコインは今週、激しい急落から反発した。それ以前には、ビットコイン価格は2025年10月に記録した12万6000ドルの過去最高値から約50%急落し、ドナルド・トランプ大統領が再選された後に得た上昇分をすべて失っていた。
そんな中、テスラを率いる億万長者のイーロン・マスクが、再び米ドルの終焉を予測した。
マスクはXへの投稿で次のように述べた。「太陽光発電からロボット製造、半導体製造、AIまでのループがひとたび完成すれば、従来の通貨は単に邪魔になるだけだ」「重要なのはドルではなく、電力量と重量だけである」。
ドルが意味を持たなくなる未来についてのマスクの警告は、億万長者で投資家のレイ・ダリオなどが注目する、米ドルに対する「信認の危機」が広がる中で出された。
1月、ヘッジファンド大手ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者であるダリオは、最近の米ドルの弱さは、彼が長年予測してきた基軸通貨としてのドルの崩壊が「今まさに起きている」ことを示していると警告した。
「要するに、ビットコインを手に入れたということか?」
今回のマスクの発言は、暗号資産支持層の間では、ビットコインへのさりげない支持表明としても受け止められた。
暗号資産投資家のプレストン・パイシュはマスクの投稿に反応し、「要するに、ビットコインを手に入れたということか?」と問いかけた。
ビットコインは、高性能なコンピューターを用いて取引を検証することへの報酬として新規に発行されるビットコインを得る、いわゆる「マイナー」たちのネットワークによって支えられている。その年間の電力消費量は一部の小国に匹敵し、より多くのマイナーたちがネットワークに参加するにつれて、ビットコインの価格とともにエネルギー需要も増大している。
マスクはこれまで、世界が法定通貨後の時代へ向かっていると繰り返し警告してきた。2025年12月には、エネルギーこそが「真の通貨」だと宣言し、暗号資産支持者の間では彼がひそかに暗号資産を支持しているのではないかとの憶測を強めた。
2025年10月、マスクはXへの投稿で「ビットコインはエネルギーに基づいている。偽の法定通貨を発行することはできるし、歴史上すべての政府がそれを行ってきたが、エネルギーを偽造することは不可能だ」と述べ、AIをめぐる「世界的な軍拡競争」こそが、金、銀、そしてビットコインが近年急騰している理由であるとの見解にも同意した。
スペースXの新規株式公開で、暗号資産保有の実態が明らかになる可能性
マスクが率いるテスラとスペースXはいずれも、ビットコインやその他の少量の暗号資産を引き続き保有しており、テスラが保有するビットコインの総額は、現在の価格で約8億ドル(約1200億円)に相当する。
2026年中にも実施と噂されるスペースXの新規株式公開では、同社の暗号資産保有の実態が明らかになる可能性がある。



