経営・戦略

2026.03.06 16:15

「考えすぎない人」が頭角を表す時代│小西利行(POOL)

Getty Images

ゴールから考える癖をつける

世の中は大きく変化しています。以前「買う」は消費行動で、大量消費ネイティブは新商品情報やメリットやプライスで買っていました。

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今はそれが完全に変わり、共感や参加性で買うようになりました。ですから今流行るのは完璧なものではなく関与できるものです。これを言い換えると、「未完成」「不完全」「不細工」なものがウケる、ということになります。そこには共感や参加がもたらされるからです。


時代はすでに「UGC(User Generated Contents)」時代に入ったと言えます。1億人に届かせるには、以前はマス広告しかなかったですが、今は「1×100×100×100×100」となった。最初の1を5や10にすればさらに広がる。だからこそ最初の1は、人が話したくなることやいじりたくなることを出すのが良いと思います。


さらにこれからは、発想の転換も必要です。仕事を始める時、日本人はルールから考えがちですが、ゴールから考える癖をつけて欲しいと思います。良いゴールとはどんなゴールなのか。

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例えば、「白い紙に白いペンで見えやすく文字を書いてください」と言われた時、あなたならどう答えますか。正解は「黒いペンをください」です。それはルール違反だと言いたくなりますよね。でもそれはもう通用しない世の中なのです。ルールは変えてもいいけれど、ゴールは変えてはいけない。そういう風に考えるようにしてください。

最後に、ぜひ覚えておいてほしい言葉を言います。

「OVER PLANNNING KILLS MAGIC」

いろいろなことを考えるのは良いことですが、考えすぎないようにしてください。考えすぎは最初に思いついたアイデアの魔法を殺します。これから頭角を現す人たちは「OVER PLANNNINGしない力」を持っている人たちです。


小西利行 POOL inc. Founder / Creative Director

こにし・としゆき◎Vision Creativeを掲げ、斬新なコンセプトとストーリーでCM制作から街づくりや国の戦略構築も行う。これまで「伊右衛門」「PlayStation」「モノより思い出。」など1000を超えるCM制作。「伊右衛門」「こくまろカレー」「ザ・プレミアム・モルツ/マスターズドリーム」、スターバックスの「47 JIMOTOフラペチーノ」など多数の商品開発・プロモーション企画を手掛けた。また「VISIONAL」「MIXI」「三菱鉛筆」の企業ブランディングから、直近では「EXILE」「FANTASTICS」のブランディングも担当。2017年に経済産業省と共に「プレミアムフライデー」を発案・企画・運営にも参画。また都市・店舗開発では2010年「AEON LAKETOWN」の開発を担当し、国際SC協会「サスティナブルデザインアワード」で環境部門の世界一を獲得した。その後、京都「The Thousand Kyoto」「GOOD NATURE HOTEL」、立川の「GREEN SPRINGS」、虎ノ門「TORANOGATE」のコンセプト開発を担当。ドバイ万博日本館クリエイティブ・アドバイザー、グッドデザイン賞審査員、文化庁芸術選奨審査員。話題のハンバーグ店「挽肉と米」オーナー兼クリエイティブ・ディレクターでもある。著書に『すごい思考ツール 壁を突破するための〈100の方程式〉』 (文藝春秋社)がある。

文=久野照美

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