北米

2026.02.12 15:00

累計寄付額は約41.8兆円、米国「寄付額トップ25人の富豪」

史上3番目に多額の寄付を行ったマッケンジー・スコット(Photo by Taylor Hill/FilmMagic Getty Images)

16.マイケル・デルとスーザン・デル

◯生涯寄付額:33億ドル(約5016億円。4億ドル増)
◯主な寄付分野:教育、経済的安定◯純資産に占める寄付割合:2%◯純資産:1390億ドル(約21.1兆円)

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デル夫妻は昨年12月、総額62億5000万ドル(約9500億円)を米国の10歳以下の子ども2500万人の投資口座に拠出すると発表した。この口座は、トランプ大統領が主導する「インベスト・アメリカ」構想の一環として7月4日に開始されるもので、「トランプ・アカウント」とも呼ばれている。夫妻はまた、2024年には、全米で72万5000人以上の生徒が通う学校を支援してきたチャーター・スクール・グロース・ファンドに1億ドル(約152億円)を寄付し、新校舎の建設などを後押しした。

17.ピエール・オミダイアとパム・オミダイア

◯生涯寄付額:31億ドル(約4712億円。1億ドル増)
◯主な寄付分野:貧困対策、人権、教育◯純資産に占める寄付割合:20%◯純資産:121億ドル(約1.8兆円)

夫妻が運営するOmidyar Networkは、市民がAIのあり方に関与できるよう支援する取り組み「ヒューマニティAI」を共同で主導している。パムが設立した非営利団体ホープラボは昨年、テクノロジーが若者のメンタルヘルスに与える影響を分析した11の報告書を公表した。

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18.エリック・シュミットとウェンディ・シュミット

◯生涯寄付額:29億ドル(約4408億円。6億ドル増)
◯主な寄付分野:教育、科学研究◯純資産に占める寄付割合:7%◯純資産:372億ドル(約5.7兆円)

シュミット夫妻は、昨年12月に欧州原子核研究機構(CERN)への10億ドル(約1520億円)の拠出を約束したグループの一員だ。この計画は、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の後継として、次世代粒子加速器「フューチャー・サーキュラー・コライダー」の開発を支援し、物理学研究を前進させることを目的としている。夫妻はこのほか、プリンストン大学やメイヨー・クリニックにも寄付し、AI研究を支援している。

19.ビリー・マーカスとその家族

◯生涯寄付額:27億ドル(約4104億円。7億ドル増)
◯主な寄付分野:医療研究、ユダヤ系コミュニティ◯純資産に占める寄付割合:算出不可◯純資産:10億ドル(約1520億円)未満

ホーム・デポ共同創業者バーニー・マーカス(2024年死去)と、その妻ビリーが立ち上げた財団は、2025年に計2億9000万ドル(約441億円)を寄付した。この中には、脳卒中患者向けのブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)の研究開発を目的に、スタンフォード大学医学部の脳神経外科に拠出した3000万ドル(約46億円)が含まれる。民主主義擁護を掲げる「民主主義防衛財団」に1900万ドル(約29億円)、ユダヤ系コミュニティの安全確保を目的とする「セキュア・コミュニティ・ネットワーク」に1600万ドル(約24億円)を寄付した。

20.ケン・グリフィン

◯生涯寄付額:25億ドル(約3800億円。1億ドル増)
◯主な寄付分野:医療研究、教育◯純資産に占める寄付割合:5%◯純資産:518億ドル(約7.9兆円)

2022年に自身のヘッジファンド「シタデル」をシカゴからマイアミへ移転したビリオネアのケン・グリフィンは昨年9月、マイアミでサクセス・アカデミーのチャーター校の立ち上げを支援するため、5000万ドル(約76億円)を拠出すると表明した。また、マイアミのVizcaya Museum and Gardensにも2000万ドル(約30億円)を寄付した。彼は、今年の米国建国250周年の記念日を前に、1500万ドル(約23億円)を国立憲法センターに寄付し、自身が所有する合衆国憲法と権利章典の初期印刷物を同センターに貸与した。

21.ジョージ・カイザー

◯生涯寄付額:25億ドル(約3800億円。3億ドル増)
◯主な寄付分野:教育、医療◯純資産に占める寄付割合:14%◯純資産:157億ドル(約2.4兆円)

エネルギー・銀行業界で財を築いたカイザーの財団は、2025年に2億5300万ドル(約385億円)を拠出し、地元オクラホマ州タルサの教育、医療、経済的流動性の向上を支援した。9月には、黒人起業家向け育成プログラム「Build in Tulsa」を修了したオクラホマ拠点の空気ろ過技術企業CASSIEに投資した。州全体の教育制度の改善を目指すオクラホマ大学の新組織「オクラホマ教育政策センター」の立ち上げを後押しする助成も行った。

22.ジョン・アーノルドとローラ・アーノルド

◯生涯寄付額:23億ドル(約3496億円。2億ドル増)
◯主な寄付分野:教育、刑事司法改革◯純資産に占める寄付割合:44%◯純資産:29億ドル(約304億円)

ヘッジファンドの富豪、ジョン・アーノルド夫妻が運営する慈善団体アーノルド・ベンチャーズは、100人以上の専門家を擁し、実証的なエビデンスに基づく公共政策の解決策を探っている。同団体は昨年、刑事司法制度における受刑者情報の統合・管理システムを開発する非営利スタートアップのRecidivizへの660万ドル(約10億円)の拠出を含む、900件以上の助成を行った。ノースカロライナ州のコミュニティカレッジ制度が運営する「Boost Jobs」プログラムにも570万ドル(約8億7000万円)を提供し、高賃金かつ需要の高い職への就職を目指す学生を支援した。

23.リード・ヘイスティングスとパティ・クイリン

◯生涯寄付額:22億ドル(約3344億円。1億ドル増)
◯主な寄付分野:教育◯純資産に占める寄付割合:31%◯純資産:49億ドル(約7448億円)

ネットフリックスの共同創業者であるヘイスティングスと妻のクイリンは昨年3月、母校であるボーディン大学に5000万ドル(約76億円)を寄付し、「AIと人類」に関する研究イニシアチブを立ち上げた。

24.ドナルド・ブレン

◯生涯寄付額:21億ドル(約3192億円。前年と同額)
◯主な寄付分野:教育、自然保護◯純資産に占める寄付割合:10%◯純資産:192億ドル(約2.9兆円)

米国で最も裕福な不動産王とされるブレンは、これまでにカリフォルニア大学アーバイン校、カリフォルニア工科大学、海兵隊大学で60以上の教授職に基金を拠出してきた。ただ、昨年に限ると、学校や大学への寄付額は1100万ドル(約16億7000万円)にとどまった。

25.チャールズ・コーク

◯生涯寄付額:20億ドル(約3040億円。1億ドル増)
◯主な寄付分野:教育、貧困対策◯純資産に占める寄付割合:3%◯純資産:738億ドル(約11.2兆円)

巨大複合企業「コーク・インダストリーズ」の会長兼CEOのコークの非営利ネットワーク「スタンド・トゥギャザー」は昨年7月、ビル・ゲイツやスティーブ・バルマー、インテュイット創業者のスコット・クック、ヘッジファンド投資家のジョン・オーバーデックらと連携し、AIを活用して経済的流動性を高めるための試みに総額10億ドル(約1520億円)を拠出すると表明した。最新の税務申告によると、チャールズ・コーク財団は2024年に6800万ドル(約103億円)を寄付していた。その中には、古典的自由主義の促進を掲げるジョージ・メイソン大学と同大学の人道研究所への3000万ドル(約46億円)が含まれていた。

forbes.com 原文

翻訳=上田裕資

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