経営・戦略

2026.02.16 09:15

経理部門が若手に求める技能ランキング。簿記はなんと6位

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企業の経理担当者は、若手にどのようなスキルや知識を身につけてほしいと考えているのか。経理と言えば簿記の資格を思い浮かべるが、実際の現場が求めるものは違っていた。

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通信費や水道光熱費などの一括請求サービス「Gi通信」「OneVoice公共」を提供するインボイスは、経理担当者441人を対象にアンケート調査を実施した。それによると、若手に求めるスキルの第1位は「Excelの操作」だった。とくに関数、ピボット、マクロなどの知識だ。次に、自社サービスやビジネスモデルの理解、業務の背景を理解する姿勢、自社の会計ルールといった、スキルというよりは「姿勢」が続いた。意外なことに、簿記(2級レベル)は6位と需要が低い。

また、簿記の知識を求めると回答した人に、どの程度の知識が欲しいかを尋ねると、突出して多かったのが日商簿記2級レベルだった。2位は1級だが、要求度は2級の半分にも満たない。3級はさらに減る。実務では2級で十分ということだろう。

Excelや簿記の技能は企業に頼らず個人で磨くことができるが、担当者が強く求める経営方針などを踏まえたチームメンバーとしての意識や姿勢は、職場から学ぶ必要がある。そうした若手育成の手段のひとつにOJT(実地研修)があるが、思うようにいかないのが現状のようだ。

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OJTの課題を聞くと、属人的になっている、自発的に学んでもらえない、他の業務が優先されて育成が後回し、教える時間が確保できない、学んでも定着しないなど、数多くあげられた。インボイスは、これらの問題を「属人化、時間不足、学習定着の弱さ」に集約し、育成方法の見直しが必要だと指摘している。具体的には、必要なスキルの明確化、育成の仕組み化、外部支援の活用を組み合わせた「持続的に人材が育つ環境作り」ということだ。

この調査は、経理業務を目指す若手に何を学ぶべきかを教えるものでもある。簿記は2級、Excelの関数、ピボット、マクロの習得、そして業務を自分事と捉えチームに貢献しようとする姿勢だ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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