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2026.02.10 13:00

「AIが雇用主」エージェントが人間を雇うRentahuman.ai──日本で仕事を請け負った人も

Rentahuman.ai(スクリーンショット)

自律型エージェントに不足している身体性を補完し、人間はオンデマンドのサービス層に

自律エージェントは、かつて人間の知識労働者に限られていた幅広いタスクをすでに処理している。ウェブ検索、コード生成、契約交渉、システム監視、取引の開始。多くの企業では、エージェントが最小限の監督でワークフローを起動する。彼らの動きを止めるのは知能ではなく、多くの現実のタスクを完了するのに必要な身体性(実体として現場にいること)だ。

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ボットは、ある住所に小売店舗が実在するかを確認できない。イベントで物理的なバッジを受け取れない。人の立ち会いが必要なハードウェアを現場で設置したり、設備の電源を入れたり切ったりもできない。リモート署名を拒む裁判所や賃貸オフィスに出向くこともできない。

Rentahuman.aiは、人間の「現場にいること」をオンデマンドのサービス層に変えることで、このギャップを埋める。API接続を通じて、エージェントは場所・スキル・稼働可能性で人を探し、料金は人間側が依頼ごとに設定する。ボットが適切な現実世界の実行者を選び、指示が送られる。タスクが完了すると支払いが行われる。AIの観点からは、人を雇うことはクラウドサービスを呼び出すのと何ら変わらない。

物理的な場所での身分証提示や機器設置など、創造性よりも実用性が求められる

Rentahuman.aiに掲載されているサービスをざっと見るだけでも、需要がいかに実務的で、かつ狭いかが分かる。これは創造的な役割でも長期の関与でもない。身分証の提示が必要な場所での荷物の受け取り・受け渡し、参加確認のための会議やイベントへの対面出席、状態や居住の有無を確かめる不動産の内覧、オフィスやデータクローゼットでのハードウェアのセットアップ、場所・看板・設備の写真/動画による確認、そしてデジタル署名が拒否される場面での書類署名といった、物理世界への的を絞った介入だ。

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各依頼は単一のニーズを埋める。エージェントは、全体プロセスやアプリケーションの文脈の中で何をすべきかを分かっている。ただ、必要なタスクを完了するための物理的能力がないだけだ。多くの意味で、これは旧来のギグ・エコノミー(単発の請負仕事)とAI世界の合流である。単発・短期の仕事を受発注できるサービスのTaskRabbitやFiverrを想像するとよい。ただし、依頼主がAIなのだ。

これは、自律システムを大規模に展開する企業にとって重要である。物流、調達、あるいは不動産ポートフォリオを管理するAIは、これまで物理的チェックポイントで止まっていたループを、今閉じられるようになる。人間は意思決定者ではなく、アクチュエータ(実行装置)になる。

企業が自律システムを展開する際、現場の「存在」として利用し物理的障壁を取り除ける

エージェントベースのアーキテクチャを試す組織にとって、Rentahuman.aiのようなプラットフォームは、主要な導入障壁を取り除くことで現実のニーズを満たし得る。物理オペレーションはもはや、フルの現地要員配置や複雑なベンダー契約を必要としない。現場の「存在」は弾力的になる。

この仕組みは新しい可能性も開く。グローバル企業は、現地チームを作らずに数十の都市で資産の現物を確かめられる。調達エージェントは、閉鎖予定のオフィスから機器を回収できる。コンプライアンス・ボットは、社員を国内横断で派遣することなく、看板や安全装備を確認できる。

次ページ > アマゾンのカニカル・タークと異なり、AIが主体となって発注と管理を行う点が重要

翻訳=酒匂寛

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