AI

2026.02.10 11:30

AIエージェントが企業データベースのすでに「80%を構築」、データブリックス発表

Shutterstock

データブリックスがLakebaseを作った理由

データブリックスは、エージェント主導の世界に向けて中核インフラを作り替えている。昨年5月にデータベース新興企業ネオン(Neon)を買収した後、同社はLakebaseを立ち上げた。LakebaseはAIエージェント向けに特別に設計されたサーバーレス・データベースである。ネオンのサーバーレスPostgres(ポストグレス)技術が現在、Lakebaseを支える基盤となっており、ミリ秒単位の分岐、伸縮自在なスケーリング、プログラムによる制御を前提に構築されている。

advertisement

同社は2025年6月、運用データと分析データを統合するものとして、lakebaseカテゴリーを初めて提示した。運用と分析は歴史的に、ETLパイプライン、重複データセット、一貫しないセキュリティモデルで分断されてきた。いまLakebaseが一般提供となり、そのアーキテクチャ上の構想はコンセプトから本番運用へ移った。

データブリックスのVPで、ネオンの元CEO兼共同創業者であるニキータ・シャムグノフは筆者にこう語った。「人間は1日に何百、何千ものデータベースを作って壊したりしませんが、エージェントはそれをやります。昨年、市場の非常に特定のセグメントから得られたデータをもとに、私たちは未来を垣間見ました。vibe codingとエージェント型ワークフローでは、インフラはコードそのものと同じくらい流動的でなければなりません。開発者は意図を表現し、システムがその意図を満たすのに必要なものを即座に用意してくれることを望んでいます」

Lakebaseの初期導入企業には、ワーナー・ミュージック・グループ(Warner Music Group)、イージージェット(easyJet)、リヴィアン(Rivian)などが含まれる。

advertisement

ワーナー・ミュージック・グループはLakebaseを使い、リアルタイムの運用アプリケーションと大規模分析を接続している。オーディエンス・データ、権利管理、コンテンツのパフォーマンスに関するインサイトを、運用のワークフローへ直接反映させている。同様にイージージェットでは、エンジニアが10年来のデスクトップ・システムを置き換え、100超のリポジトリを2つに統合し、商用アプリケーションの開発サイクルを9カ月から4カ月へ短縮した。

Lakebaseは、データブリックスのレイクハウス(Lakehouse)と同じガバナンス/セキュリティモデルを継承しており、AIエージェントが既存のアクセス制御の範囲内で運用データと相互作用できるようにする。これによりデータの散在(スプロール)が抑えられ、自律的な行動が、古いデータや複製されたデータセットではなく、信頼できるリアルタイム情報に基づくことが担保される。

シャムグノフはこう説明した。「私たちは、サーバーレスが速度の決定的な実現要因だと見ています。Lakebaseはスケール・トゥ・ゼロとほぼ即時の再開を支え、組織が運用上のボトルネックなしに何千ものエージェント型実験を回せるようにします」。

次ページ > エージェント型AI時代のデータベース

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事