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2026.02.10 12:00

フィギュアスケートはどのように採点されるのか ミラノ冬季五輪ではAIも活用

2026年イタリア・ミラノ冬季五輪のフィギュアスケート団体戦で銀メダルを獲得した日本チームの三浦璃来(手前)と木原龍一。2026年2月6日撮影(Matthew Stockman/Getty Images)

2026年イタリア・ミラノ冬季五輪のフィギュアスケート団体戦で銀メダルを獲得した日本チームの三浦璃来(手前)と木原龍一。2026年2月6日撮影(Matthew Stockman/Getty Images)

フィギュアスケートの電光掲示板に表示される得点は明確だが、表彰台への道は、激しい運動に耐え得る能力と芸術的な優雅さの融合を定量化するために設計された国際審査システム(IJS)によって切り開かれている。このシステムは複雑で、これまでもたびたび物議を醸してきた。

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フィギュアスケートはどのように採点されるのか?

各演技は最大9人の審判と3人の技術審判によって評価される。公平性を保つため、各カテゴリーの最高点と最低点を除外し、残りの点数を平均する。

スケーターは以下の2つの異なる得点で評価される。

1. 技術点:ジャンプやスピン、リフトなどの特定の技の難易度と実行の正確さを測定する

2. プログラム構成点:構成(振り付けと氷上の動き)、表現力(音楽性と表現)、技術(ブレードのコントロールと力強さ)の3つの要素を通じて芸術性とスケーターの表現力を評価する

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フィギュアスケートの競技種目

このシステムはフィギュアスケートの国際大会の全競技種目に適用される。現在開催されているイタリア・ミラノ・コルティナ冬季五輪では、男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの競技が行われる。全てのスケーターが同じ採点システムを使用している一方で、4つの五輪種目間では技の難易度が大きく異なる。

シングル(男子・女子)は個人の運動能力を究極的に試す競技であり、米国のイリヤ・マリニンやアンバー・グレンといった一流の選手たちは高度なジャンプや複雑なスピンを極めている。シングルでは、複数回転ジャンプの技術的精度と、4分間のフリースケーティングを完遂するために必要な持久力に焦点が当てられている。スケーターは爆発的な力と芸術的な足さばきを融合させ、技術的な難易度と創造的な物語表現力のバランスを追求する。

ペアとアイスダンスは似ているように見えるが、競技種目としては大きく異なる。ペアの競技はシングルと同様、ショートプログラムとフリープログラムに分かれている。ペアでは曲芸的な要素が高得点の鍵となる。構成要素には、ツイストリフト、ペアリフト、スピン、スロージャンプが含まれる。

アイスダンスの競技は、リズムダンスとフリーダンスに分かれている。ペアとは対照的に、アイスダンスではほとんどの曲芸的な要素が禁止されている。代わりに、アイスダンサーはシンクロナイズドツイズル(片足で回転するターン)、協調したダンス、リフト、スピン、ステップシークエンスを実行する。特に重要なのは、パートナーが長時間別々に滑ってはいけないことと、互いに腕を伸ばせば届く距離内にいなければならないことだ。

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翻訳・編集=安藤清香

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