欧州

2026.02.09 09:00

ベラルーシが軍の戦闘準備態勢を検査 隣国ウクライナは警戒態勢に

ベラルーシ第11機械化旅団の兵士。2022年7月3日撮影(Getty Images)

リトアニアを訪問したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ベラルーシが貿易関係でロシアへの依存を続けているとして、ベラルーシの状況は「危険」だと指摘した上で、次のように述べた。「ロシアのジェット推進式無人機『シャヘド』の運用部隊がベラルーシ領内からウクライナに対して作戦を展開している。ベラルーシはロシアの通信と誘導を支援している。ロシアはベラルーシを足がかりとして、兵器『オレシニク』で欧州と世界を脅迫している。ベラルーシの産業はロシアの戦争のために機能し、同国の貿易ルートはプーチンが欧州全体に対する脅威を構築するために必要な部品を購入するのを助けている」

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ゼレンスキー大統領が言及しているオレシニクとは、2025年秋にロシアがベラルーシに配備した最新の中距離弾道ミサイルだ。ロシアはオレシニクを収容するために必要な装備を提供している。ルカシェンコ大統領は自国の安全保障目的でオレシニクを使用するとしている。

米シンクタンク戦争研究所(ISW)は5日、ロシアがベラルーシでの軍事的存在感を増大させ、同国をロシアに有利な枠組みに統合しようとしていると報告した。ISWは、ベラルーシの製造業者は制裁を回避するために中国や北朝鮮から部品を調達することで、ベラルーシとロシアの防衛産業基盤を支援するとともに、ロシア大統領府(クレムリン)の戦争遂行を支えていると指摘した。

ベラルーシ軍が戦闘準備演習を実施する中、同国の国営通信社は、政府がウクライナとの国境付近の警備を強化すると報じた。ベラルーシ政府はウクライナとの国境に、検問所を新たに5カ所建設する計画だ。政府は、戦闘訓練、野外訓練、国境警備隊員の戦備態勢強化に向け、予算を配分している。ベラルーシ政府はウクライナとの国境付近に新たな軍事訓練場も建設中だ。こうした動きに対し、ウクライナ当局は警戒態勢を強化している。

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ベラルーシとウクライナの国境付近に不確実性の影が迫っている。何が起ころうとも、ウクライナ当局は攻撃を予期し、北部国境を守るために必要な予防措置を開始する可能性が高い。ウクライナとその同盟国は、今後の展開を注意深く監視していくだろう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

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