AI

2026.02.09 16:00

SNSで溢れるマンガ化された私、AIは私たちをどれだけ理解しているか、データを渡しているかの事例

仮想の人物写真と仮想プロフィールからChatGPTで生成

流行に参加した人の多くは、自分のマンガ風のドッペルゲンガー(分身)に満足しているようだ。ボストン大学の研修医であるホセ・ミード医師は、超音波検査機器を含む医療器具に囲まれた自分の似顔絵をXで共有し、「見れば見るほど、より正確です」と投稿している。

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Cartoonifyなどのアプリを使えば、以前から自分をAI生成の似顔絵に変えることは可能だった。だが今回のひねりは、ChatGPTや同様のAIツールが、過去のやり取りや自分が共有してきた個人情報に基づいて、どれほど自分のことを「知っている」のかを見る点にある。

チャットボットとあまり会話してこなかった人でも、個人的な具体的な情報を明かせばAI生成の似顔絵を作れる。職位、典型的な勤務日の様子、仕事着、その他共有したいことなど、提供する情報が多いほど、一般に結果は望むものになる傾向がある。

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プライバシーは大丈夫?

このトレンドで生まれる成果物は、遊び心あふれる写真のまとめ投稿のようなものであり、昨年OpenAIが新しい画像生成機能を公開した後にソーシャルメディアを席巻した、スタジオジブリ風のビジュアルなどの他のAI画像トレンドよりも、個人的な色合いが強く感じられる。

しかし、この最新のオンライン上の流行は対話型であるため、ユーザーが本来なら非公開にしておくかもしれない写真や、個人情報、職業上の情報をアップロードするよう促してしまう。

それによってより強固なプロファイルができ上がる。またChatGPT、Claude、Grok、Geminiといったチャットボットの背後にある企業は、いったん個人データを収集すると、医師や弁護士、セラピスト、その他の職業人が負うのと同じ守秘義務の規則に縛られるわけではない。さらにセキュリティ専門家は、画像が一度、公開投稿されると、ダウンロード、再投稿、スクレイピング(自動収集)される可能性があり、元の文脈を超えて流通してしまうおそれがあると警告する。

それでも多くの参加者にとっては、気まぐれなAI生成のドッペルゲンガーとして描き直される楽しさのほうが、リスクを上回っているようだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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