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2026.02.07 09:00

マイクロソフト株、さらなる下落を招きかねない3つのリスク

Shutterstock.com

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マイクロソフト(MSFT)は課題に直面している。最も著名な企業でさえ例外ではない。株価は予告なく急落し、わずか数週間で数カ月、あるいは数年分の上昇を帳消しにすることがある。

過去のパターンは、市場の急激な変動が、市場での支配力にかかわらず、いかなる企業にも影響し得ることを示している。

本稿では、とりわけ以下のリスク要因を指摘する。

1. OpenAIへの将来成長の過度な依存
2. 急増する設備投資と利益率低下の同時進行
3. レガシー部門の停滞と減速

リスク1:OpenAIへの将来成長の過度な依存

詳細:単一のパートナーに依存する形で2810億ドルという巨額の売上高が集中していること。OpenAIとの関係が悪化、または想定を下回る場合、EPSの大幅な下方修正につながりかねない下振れリスクがある

影響を受けるセグメント:Intelligent Cloud

想定タイムライン:直近から今後2〜3四半期

根拠:CFOは、商用RPO 6250億ドルの45%がOpenAIに起因すると明らかにした(2026年第2四半期決算説明会)。この依存に関する誤解を招く発言があったとされる件について、株主訴訟の調査が進められている(2026年2月)

リスク2:急増する設備投資と利益率低下の同時進行

詳細:売上高が成長していてもフリーキャッシュフローに悪影響を及ぼしていること。巨額のAI投資に対する投資回収を市場が疑問視することで、マルチプルが縮小するリスクがある

影響を受けるセグメント:全社(特にIntelligent Cloudの収益性への影響が大きい)

想定タイムライン:支出が継続することを前提に、今後1〜2四半期

根拠:設備投資は単一四半期で375億ドルに増加した(2026年第2四半期決算説明会)。全社の売上総利益率(%)は前年同期比で低下した(2026年第2四半期決算説明会)

リスク3:レガシー部門の停滞と減速

詳細:全体の売上高成長の重しとなっていること。高成長分野がレガシーの不振を相殺し続ける必要があり、バリュエーションの錨(アンカー)となっている

影響を受けるセグメント:More Personal Computing

想定タイムライン:継続中であり、今後の四半期でさらなる減少となる可能性がある

根拠:More Personal Computingのセグメント売上高は3%減少した(2026年第2四半期決算説明会)。ゲームの売上高は9%減少し、Xboxのコンテンツおよびサービスの売上高は5%減少した(2026年第2四半期決算説明会)

最悪の事態は何か?

厳しい市場環境におけるマイクロソフトのリスクを分析すると、看過できない下落局面が浮かび上がる。ドットコム崩壊では約65%下落し、世界金融危機では約58%、インフレショック局面では37%の下落を経験した。2018年の調整局面や新型コロナの急落といった、より小さな下落局面でさえ、およそ18〜28%を失っている。

リスクはすでに財務に表れているのか?

売上高成長:直近12カ月(LTM)で16.7%、直近3年平均で14.4%

キャッシュ創出:フリーキャッシュフローマージンは約25.3%、営業利益率は46.7%(LTM)

バリュエーション:マイクロソフト株はPER 25.8倍で取引されている

forbes.com 原文

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