北米

2026.02.11 14:00

年初から上昇傾向、投資を検討すべき「レアアース銘柄」5選 注目点とリスクを探る

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スマートフォン・電気自動車(EV)といった身近なハイテク機器から最新兵器まで、現代産業の“生命線”といえるレアアース(希土類)。2026年、米中対立の激化と中国による輸出規制強化を受け、米国は供給網の国内回帰に向け巨額の資金を投じ始めた。この“国策”は投資家に稀有な好機をもたらしているが、同時に激しい価格変動というリスクも孕んでいる。本稿が、短期的な変動を乗り越え、「脱・中国」という長期トレンドを捉えるためのガイドとなれば幸いだ。

米国の政策転換と中国の輸出規制が重なり、レアアース株が急騰

2026年の年初以降、地政学的緊張の高まりと米国の積極的な政策転換を受け、レアアース分野は急伸し、関連株が軒並み上昇した。

レアアースの加工・精製で圧倒的な地位を持つ中国の存在は、ワシントンに戦略上の危機感を生んでいる。トランプ政権は、これら重要鉱物を国家安全保障に不可欠な資源として位置づけた。レアアース産業では、鉱石を地中から掘り出す採掘よりも、その後の加工・精製工程こそがはるかに複雑で戦略的に重要だが、この分野の世界的な能力の大半を中国が握っている。

米国では、国内の採掘・加工プロジェクトに連邦政府の資金が大量に流れ込む方向だが、中国政府による輸出規制がサプライチェーンへの不安を高めている。地政学的対立や政府支援、そして技術需要が同時に重なったことで、投資家にとっては、これまで見過ごされがちだった市場の一角に、まれな投資機会が生まれている。

本稿では、こうした状況を追い風として取り込める立場にあるレアアース関連株5銘柄を取り上げる。垂直統合を進める既存生産者から、政府と戦略的パートナーシップを結ぶ開発初期段階の企業まで、それぞれが異なる形でこの分野へのエクスポージャーを提供する。もはやレアアース産業は単なる採掘ビジネスではない。米国の技術的将来をどう確保するかという問題そのものになっている。

2026年、投資を検討すべき「レアアース銘柄」5銘柄

MPマテリアルズ(MP)

USAレアアース(USAR)

アメリカン・リソーシズ(AREC)

クリティカル・メタルズ(CRML)

ニオコープ・ディベロップメンツ(NB)

短期的な生産拡大を狙う投資から、高リスク・高リターンの開発案件まで、これら銘柄はレアアース投資の幅広い選択肢を網羅している。業界がかつてない変革期に入ろうとする中、2026年はその転換点になる可能性がある。

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翻訳=上田裕資

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