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1番ホール、イーグル! 2番ホール、バーディー! 見事なスタートをきった安倍総理。だが、ホールを重ねるごとにプレイぶりが崩れてきたと筆者は指摘。その理由とは。

世の中にはいろいろなスポーツがあるがゴルフのように同じコースを何度もプレイするスポーツは少ない。(中略)ゴルフにおける強さは、コースを繰り返しプレイすることによって、個人が自身の中で相対的にどのくら いそのコースを攻略できるかによって決まる。
 しかし、永田町ゴルフ倶楽部は、普通のゴルフコースとは違う。まず、この倶楽部には何百人もの会員がいるが、プレイできるのは総理大臣だけだ。それも、18ホールを1ラ ウンドしかプレイすることができない。まれに総理大臣の職に2度就く人がいると2度目のラウンドをすることになるが、似たようなプレイスタイルで挑んでも前回とはまったく異なったラウンドになっている。

今、安倍晋三総理は、永田町ゴルフ倶楽部での2度目のラウンドを三分の一ほど回り終えたところだ。好スタート! 前回のラウンドよりもずっと上手にプレイできている。しかし、ホールを重ねるごとにプレイぶりが崩れてきており、さらに、後半9ホールではインフレ、税金、資産価値等の難題が再浮上、コースがさらに難しくなってくるだろう。

 安倍晋三総理の今までのスコアカードは 以下の通りである。(中略)

5番ホール:消費税 パー。
 非常に惜しい! もう少しでバーディーであった。消費税増税は、日本の長期的な財政事情を考えれば、当然避けて通ることはできなかったのである。何といっても、日本が抱える膨大な構造的財政赤字は、EU加入を拒否される水準にあるのだ。このホールでパーに甘んじることになってしまった原因は、第一にソフトランディングのために5年にわたり毎年1%ずつ増税する方が望ましかったこと、第二には今年の3%増税がもたらしたマーケットの乱調を考えると、来年度更なる増税決行がさらに難しくなったことが理由である。(中略)
安倍総理は、おそらくフォーブス ジャパ ン 創刊号が書店に並ぶころには、「成長戦略」を発表しているであろう。しかし、これは遅い。これをつくりあげるのに18カ月(永田町ゴルフ倶楽部での6ホール分)もかかったのだ。日本はかつてたった17カ月で日露戦争に勝利したのに、である。私が心配しているのは、それがまた「という方向に」や「できればいいと思う」という曖昧な「欲しいものリスト」になってしまうことだ。私は、安倍総理が可能な限り具体的な戦略を示し、未決定事項について合意までの明確なプロセスを策定して、日程を示すことを心から願っている。そうすれば、アベノミクス割引を払拭し、結果として日本企業の資本コストを下げ、国の豊かさを増大させることができる。

 安倍総理がこれからプレイするコースは、さらに難しくなることはあっても、簡単になることは決してない。クラブハウスでシャンパンの祝杯を上げたいのであれば、リラックスすると同時に集中してベストなプレイをしなければならない。

デービッド・スノーディ

 

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