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2026.02.09 13:00

バランス型人材を目指すのはもうやめよう、科学にもとづく自分の「隠れた強み」を発見するテスト

Shutterstock.com

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私たちは、「バランスの取れた人間であること」に強く執着する文化の中で生きている。子どもの頃から弱点を補強するよう促されてきた。数学が苦手なら家庭教師につく。社交的でなければ、無理にネットワークづくりをする。整理整頓が苦手なら、生産性アプリをダウンロードする。だが、もしこの助言が根本的に間違っているとしたらどうだろうか。

私は、仕事やプライベートでの最大の満足感は欠点を修正することからは生まれないと考えている。むしろ、自分が本来持っている強みを見つけ、それを活かすことから生まれる。だからこそ私は、科学に触発された「Hidden Superpower Test」を作成した。これは自分の強みがどこに隠れているのかを知るのに役立つ、楽しいテストだ。テストはこちらで受けることができる。自分を新しい視点で見つめ直すことができる。

このテストを支える科学は、私たちがいかに考え、働き、創造するかを予測する、確立された3つの人格次元に基づいている。

認知スタイルを導く3つの次元

人格とは、多次元のパズルのようなものだ。単純化のリスクを承知のうえで、考え方や働き方、行動、そして世界との関わり方を定義するうえで特に重要な3つの次元を挙げる。

1. 抽象思考か、それとも具体思考か

この次元は、人間の特性を主要な5つの因子で説明する「ビッグファイブ理論」における「経験への開放性」と密接に関係しており、将来の可能性や理論的概念に刺激を受けるか、それとも目の前の実務や具体的現実に刺激を受けるかを決定づける。開放性が高い人、すなわち抽象思考型の人はパターン認識や戦略的計画、イノベーションに優れている。「もし〜だったら?」と問い、他人には見えない可能性を思い描く人たちだ。一方、開放性が低い人、つまり具体思考型の人は実行や問題解決、物理的または現実的な対応に優れている。「今、実際に何が起きているのか」を問い、現場で即座に問題を解決する。どちらかが優れている、というものではない。研究は一貫して、両方の認知スタイルが組織の成功に不可欠だが貢献の仕方が異なることを示している。

2. 協働型か、それとも独立型か

これはビッグファイブ理論における外向性に対応する。外向的な人、すなわち協働型の人は社交からエネルギーを得て、他の人と意見を交わすことで最も思考が機能する。調整や説得、チームの動機づけを必要とする役割で力を発揮する。一方、内向的な人は、最良の思考をするために1人の時間を必要とする。深い集中や専門性、自律的な意思決定を求められる役割に適している。ここでも、どちらが良いということはない。重要なのは、自分の持って生まれた傾向と役割との一致だ。

3. 構造重視か、それとも柔軟性重視か

これは誠実性、すなわち計画的・体系的に物事を進める傾向と、その場で即興的に適応する傾向の違いを反映している。誠実性が高い人、いわゆる構造型思考の人は規律や正確性、複雑な手順の遵守が求められる状況で力を発揮する。信頼性が高く、丁寧で、細部に注意を払う。一方、誠実性が低い人、つまり柔軟型思考の人は計画がすぐに機能しなくなる流動的で予測不能な環境で、強みを発揮する。適応力があり、自発的で、曖昧さにも耐えられる。

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翻訳=溝口慈子

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