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2026.02.09 13:00

バランス型人材を目指すのはもうやめよう、科学にもとづく自分の「隠れた強み」を発見するテスト

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個々の特性より「組み合わせ」が重要な理由

本当の洞察は、この3つの次元がどのように組み合わさって独自の認知的「スーパーパワー」を生み出すかを理解したときに得られる。たとえば、具体思考型の人が2人いたとしよう。どちらかの1人が協働型かつ構造型であれば、コミュニティの安定化に長けているかもしれない。確立された手順に沿ってチームを調整し、全員のニーズが満たされるようにする。もう1人が独立型かつ柔軟型であれば、戦術的な危機対応で力を発揮するかもしれない。即興と直感で1人で問題を解決する。

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特性が同じでも異なるスーパーパワーを持つのだ。

これこそが、性格に関する一般的な評価が物足りなく感じられることが多い理由だ。「内向的」「誠実」と知るだけではその情報をどう活かせばいいのか分からない。だが自分の認知プロフィールの複雑さを理解したとき、そこに科学的な魔法が生まれる。

持って生まれた特性に逆らうことの代償

組織心理学者ブライアン・リトルは長年にわたって「性格に反した行動」を研究してきた。これは、人が自分の核となる性格特性と矛盾する行動を取り続ける現象を指す。リトルの研究では、人は一時的に持って生まれた特性に逆らう行動を取ることはできるが、その継続は非常に疲れるもので、持続不可能であることが示された。

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独立型かつ構造型の思考で実行するようにできている人は、協働的なブレインストーミング環境で無理に働くことはできるが、やがて疲弊する。一方、生まれつき協働型で即興型の人は厳格な手順に従うことはできても、やがて窒息するような感覚を覚え、やる気を失う。

「バランスの取れた人間」であろうとすることの隠れたコストは、本来強みを持っている分野にエネルギーを注ぐ代わりに、持って生まれた特性を補正するために膨大なエネルギーを使うことだ。その結果、すべてが中途半端になり、卓越性を失ってしまう。

スーパーパワーを徹底的に活かす

私が研究を通じて出会った最も成功している人々の一部は、バランス型ではない。彼らは気難しい。自分の認知的スーパーパワーを理解し、その強みを軸に職業人生全体を築いている。

これは、弱点を完全に無視すべきということではない。だが多くの場合、弱点を一時的に補うことより、強みをさらに伸ばすことに成長エネルギーを使うべきということだ。

あなたの隠れたスーパーパワーは、あなたがまだ発見していないから隠れているのではない。あなたが「自分ではない誰か」になろうとしてきたために隠れているのだ。目指すべきは、自信を持って自分自身になることだ。そして、真の自分が必要とされる状況を見つけることだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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