深刻なIT人材不足が叫ばれる昨今、企業はこぞって優秀なエンジニアの確保に奔走している。しかし、その一方で、確かな技術と豊富な経験を持つベテラン層が、単に「年齢」という指標だけで選考の土台にすら乗れないという現実が浮き彫りとなった。
シニアエンジニア特化型求人サイト「レガシーフォース」を運営する株式会社モロが、40〜60代のITエンジニア600人を対象に実施した調査によると、採用や案件選考の場面で、約64%ものシニアエンジニアが「年齢を理由にした選別はある」と回答している。実務経験や専門性が重視されるべきエンジニアの世界において、依然として年齢が強力なフィルタリングとして機能している実態がうかがえる。

評価の基準として最も重視されるべきとして挙げられたのは「判断力や設計力、品質への責任」で42.7%。次いで「過去の経歴や成果」で23.8%、「最新技術へのキャッチアップ力」で20.7%と続く。彼らが自負するのは、単なるコードの記述力ではなく、長年の経験に裏打ちされた「判断」の重みである。




