フランスを代表するシャンパン「ローラン・ペリエ」のフラッグシップである「グラン シエクル」。このほど、そのものづくりにおける哲学と美学を余すところなく堪能できるイベント「The Art of Assemblage 完璧を目指して:ローラン・ペリエの伝統と革新」が開催された。日本のトップアントレプレナーやアーティスト、クリエイターが出会った「ローラン・ペリエ グラン シエクル」の“The Art of Assemblage”とは——。マジカルなひと時から、その魅力を探る。
「ローラン・ペリエ グラン シエクル」を五感で味わうひと時
2月15日、このほど101億円を資金調達したことでも話題となった「NOT A HOTEL」が会員のために設けている複合的なラウンジ&ワークスペース「NOT A HOTEL OFFICE」で、華やかな熱気に包まれたイベントが開催された。フランスを代表するシャンパン「ローラン・ペリエ」のプレステージ・キュベである「グラン シエクル」の世界観を五感で堪能できるクローズドイベント「The Art of Assemblage 完璧を目指して:ローラン・ペリエの伝統と革新」である。
「ローラン・ペリエ」は1812年の創業。現在に至っても家族経営を貫くメゾンとしては世界第1位の販売規模を誇るメゾンだ。過去にはごく小規模なつくり手であったが、ステンレスタンクの導入やノンドザージュのシャンパンをいち早く手掛けるなど、その革新的なものづくりで現在は世界第4位(2024年IWSR調べ)まで成長。そのあくなき探求心を結晶させたプレステージ・キュベ「グラン シエクル」は、英国のチャールズ国王が戴冠後初めてロイヤルワラントを与えたシャンパンであり、実際にメゾンを親しく訪問するなど、世界の王族やVIPにも愛されている。
この日、「グラン シエクル」を堪能したのは日本の起業家やアーティスト、クリエイターなどわずか30名ほど。世界の一流を知り尽くした彼らが「グラン シエクル」に魅せられるのはなぜだろうか。一般には公開されていない「NOT A HOTEL OFFICE」でこの日のために創作されたアート、ペアリングされた料理、また「ローラン・ペリエ」オーナーの一族であるルーシー ペレイル ドゥ ノナンクールの言葉から、「グラン シエクル」の磁力を探る。
あくなき探求心が生んだ「グラン シエクル」、その真髄
「グラン シエクル」の磁力——そのひとつは乾杯の挨拶に立った「ローラン・ペリエ」経営家の一員であるルーシー ペレイル ドゥ ノナンクールの言葉に見つけることができた。
「『ローラン ペリエ』は創業以来、『理想のシャンパンはかくあるべき』という信念をゴールに置いたものづくりを徹底してきました。いわゆるプレステージ・シャンパンが誕生した1950年代、他の多くのつくり手がミレジメ(単一年に収穫されたぶどうでつくられるシャンパン)にこだわるなか、私の祖父であるベルナール ドゥ ノナンクールは3カ年のグレートヴィンテージをアッサンブラージュして生まれるパーフェクト・ヴィンテージを創造しました」
「アッサンブラージュ」という匠の技を通じて、白ぶどうの透明感と黒ぶどうの骨格と厚み、それぞれの個性を重ね合わせるだけではなく、異なるヴィンテージの調和こそが、シャンパンの本質であり、真髄だ。
「『グラン シエクル』はシャンパーニュ地方の319に及ぶクリュ(村単位の区分)から最大11のグランクリュを選りすぐり、そのなかでも卓越したヴィンテージとなる希少な収穫年のシャルドネとピノ・ノワールを使用しています」
1959年の誕生以来、「グラン シエクル」はパーフェクト・ヴィンテージに至った年のみ醸造するため、現行日本でのリリースもNo.26と、毎年できるものではないことからも「ローラン・ペリエ」がいかに“理想のシャンパン”を追い求めてきたか、そのクオリティへのあくなき追求を窺い知ることができる。
「祖父はまた、甘いシャンパンが主流だった当時にいち早く、ノンドザージュ(糖分を添加しない)シャンパンを開発し、さらに酸化を防ぐためにステンレスタンクでの発酵を採り入れるなど、シャンパンの世界に革新をもたらした人でもあります。結果、『グラン シエクル』はフレッシュ、フィネス(繊細さ)、エレガンスを3つの重要なキーワードとする唯一無二のスタイルを獲得することができました」
フレッシュでありながら、エレガントで複雑な味わい——これは単なるバランスのとれたシャンパンではなく、緻密に設計されたラグジュアリーといえるだろう。最新キュベである「グラン シエクル No.26」は、世界的ワイン評論家ジェームス サックリングがシャンパンでは初めての100点満点の最高評価をつけ、約39,000本のワインの中から「Wine of the Year 2023」に選出した傑作でもある。
アートと料理で堪能した「フレッシュ、フィネス、エレガンス」
この日、ゲストが「グラン シエクル」の世界観を堪能できたのは、その美意識と哲学が細部まで貫かれたイベントの趣向によるところも大きい。アーティストの諏訪綾子による演出は、コンクリートの打ちっぱなしで奥行き40mもある「NOT A HOTEL OFFICE」のスタイリッシュな空間を“水源の森”へと一変。本物の針葉樹の枝葉や苔、そして清澄な水が持ち込まれ、まるで「森の中でロングテーブルを囲んでいるかのよう」との声も聞こえてきた。
続く乾杯のセレモニーでは、諏訪の導きにより「グラン シエクル」を構成するフレッシュ、フィネス、エレガンスという3つの要素に見立てた石をゲスト自らが選び、水を張ったグラスの中へ静かに沈めていく。響き合う音、色の重なり、水の質感の変化に、まさにアッサンブラージュの妙を体感できる、遊び心のあるリチュアルであった。
ゲストは「グラン シエクル No.26」を中心に、No.25、No.24の3種を料理とともに体験。フレッシュさを感じさせミネラル感あふれる「赤ウニの海水仕立て」、繊細で上品なフィネスをたたえた「トラフグのポシェ ゆず風味」、旨みたっぷりの「媛っ子地鶏のロースト 白トリュフ」の3皿は、それぞれ「グラン シエクル」と出会うことで新たなアッサンブラージュを誕生させていた。
ゲストのひとりであったソムリエの田崎真也は「グラン シエクル No.26」について、「このシャンパンにはフレッシュネスをもたらす2012年が65%、エレガントな2008年が25%、そしてやさしいフィネスを与えてくれる2007年が10%と、偉大な3カ年がアッサンブラージュされています」とテクニカルな面を解説しつつ、そのバランスの良さ、味わいと香りがいかに卓越したものであるかコメント。日頃からワインに親しむゲストたちの「グラン シエクル」についての理解を深めてくれた。
そして、この日のハイライトはイベントの終盤にサプライズで供された“幻のシャンパン”「ローラン・ペリエ レ レゼルブ グラン シエクル No.20」であったろう。「レ レゼルブ グラン シエクル」は創業200周年記念の際にかつて一度だけリリースされた「No.17」に続き、メゾンの長い歴史の中で今回がわずか2回目のリリース。極めて希少な逸品の登場にゲストの熱気はさらに高まる。
一日限りの贅沢な空間で、最新の「No.26」から伝説の「No.20」に至るまで、時をかけた傑作を味わうのはまさに“The Art of Assemblage”を実感できるひと時——それぞれバックグラウンドも感性も異なるゲストが一同に会し、グラスを掲げ、言葉を交わすことで、個は溶け合い、ひとつの気配が立ち上がる。ぶどうと時間のみならず、人と場までもを重ね合わせてこそ生まれる一期一会の調和、それこそが“The Art of Assemblage”なのだ。「グラン シエクル」の磁力とは、ボトルの中にとどまらず、体験そのものを創造する力とも言いかえることができるだろう。
ローラン・ペリエ グラン シエクル No.26
ローラン・ペリエ
公式 Instagram
https://www.instagram.com/champagnelaurentperrier/
公式サイト
https://www.suntory.co.jp/wine/special/laurent_perrier/
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