起業家

2026.02.06 14:00

資産2028億円の新AIビリオネア、バイブコーディング新興Cognitionから誕生

Shutterstock

競技プログラミングの世界で実績を持つ、3人の創業者

Cognitionの共同創業者3人はいずれも、競技プログラミングの場で出会った金メダリスト級のコーダーである。ウーとハオは、15歳のときに数学オリンピックの大会で互いに競い始めた。Cognition創業前、ハオは、メタに自社株のほぼ半分を売却したデータラベリング大手のScale AIでトップエンジニアだった。ルイジアナ州出身のウーは2年前、数学競技風のコンテストでライバルを圧倒する様子を収めた動画が拡散し、AI界隈でかなりニッチなミーム(ネット上のネタ)となった。「どんでん返し:Devin AIは、実はスコットがメッセージアプリであなたの質問に答えているだけです」とあるコメント投稿者は書いた。3人の中で最年少のヤンは、初期フェイスブック投資家のアリ・パルトヴィが創設し、大学在学中の有望な技術人材を探すプログラム「Neo Scholar」に参加していた。Thiel Fellowとは異なり大学を中退する必要はないが、ヤンはそれでもCognitionに注力するためハーバード大学を中退した。

advertisement

ハオがヤンとウーの2人より大きな持分を持つ理由は明らかではない。共同創業者らはForbesの質問に回答せず、会社もコメントできないとした。Forbesはまた、彼らの現在の年齢を確認できなかった。Forbesが最初に彼らを取り上げた2024年12月時点で、ハオとウーは28歳だった。ヤンは21歳にすぎなかった。

AIブームが加速する中、若いビリオネアが次々と誕生

創業者たちの巨額の「思わぬ収穫」は、AIブームが猛烈なペースで新たなビリオネアを生み出している状況と軌を一にする。10月には、AIデータラベリングのスタートアップMercorの共同創業者3人が、22歳で史上最年少の自力で築いたテックビリオネアとなり、マーク・ザッカーバーグ(この節目に到達したのは彼らより1年遅かった)の記録を上回った。当時、Mercorの3人は、その時点で世界最年少のビリオネアだった27歳のPolymarketのCEO、シェイン・コプランに取って代わった。この称号をコプランが保持できたのはわずか20日間だった。その前は、Scale AIのアレクサンドル・ワン(28歳)が約18カ月にわたり、最年少の自力ビリオネアという肩書を名乗れる立場にあった。一方、Kalshi共同創業者のルアナ・ロペス・ララ(29歳)は、同社のベッティング(賭け)プラットフォームの評価額が110億ドル(約1.72兆円)に急騰した後、世界最年少の女性ビリオネアとなった。

Windsurfの一部を買収、人間とエージェントの協力について再定義を狙う

2025年、Cognitionはバイブコーディングのエコシステムを揺さぶった目まぐるしい一連の騒動の渦中に入った。数カ月にわたり、OpenAIが競合するAIコーディングスタートアップWindsurf(ウィンドサーフ)を買収するとの噂が流れていた。ところが意外な展開として、Windsurfの創業者らは、24億ドル(約3744億円)の取引でグーグルに加わると発表した。2日後、CognitionはWindsurfの残りの持分を非公表の金額で買収すると発表した。買収を告げる動画で、ウーはWindsurfの新CEOジェフ・ワンの隣に座り、「新しいCognitionは、これまで以上に速く動きます」と語った。また「私たちは、人間とエージェントがどのように共に働くかを再定義したいのです」とも述べている。

advertisement

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事