テクノロジー

2026.02.05 15:00

グーグルのAI「Genie 3」、有名ゲーム似の映像60秒分を「生成」──ゲーム株が急落

Genie3の生成したゲームの動画(スクリーンショット)

完全なビデオゲームを生成できるようになるまでには、途方もない隔たりがある

ゲーム業界の関係者たちは、この技術がこれらのジャンルで実際に完全なビデオゲームを生成できるようになるまでにどれほどの隔たりがあるか、どこから説明すればいいのかすら分からない状態だ。そして、このような動画が数本出回っただけで、市場がそれをまったく理解せず、1日で各社から数十億ドル(数千億円)規模の時価総額が吹き飛んだことに苛立ちを隠せない。ビデオゲームの制作には膨大な要素が関わっている。「いつかはできるようになる」と言ったところで、ここで語っている時間軸は途方もなく長いのである。

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生成AIは、メディアによって進む速度が異なる。すでに、AIが生成した静止画と本物の画像を見分けるのが本当に難しい段階に達しており、今この瞬間にも、実在のアーティストがAIに置き換えられつつある。動画も進化しているが、そこまでは進んでいない。ハリウッドは、AI映画やAI番組という発想に強い嫌悪感を示しているようだ。今週、監督ダーレン・アロノフスキーによる新たに公開された歴史題材のAI「映画」が、あらゆる方面から酷評されたことが、それを示した。

そしてビデオゲーム、少なくともここで話題になっている規模のゲームは、この種のAIで作れる段階にはまったく近づいていない。AIツールはビデオゲーム開発の中でますます使われているが、それを実装しているのは、現在市場が危険にさらされているとみなしている当の企業である。

確かに、AIの未来は予測不能だ。分野によっては大きく飛躍することもあれば、停滞することもある。門外漢には一見すると印象的に見えるかもしれないが、AAA級ゲームが、少数のプロンプト(指示文)だけで生成されるという発想(しかも現時点では、主にスクリーンショットやYouTubeのゲームプレイ映像をなぞっているにすぎない)は、仮に実現するとしても、まだはるか先の話だ。そもそも実現するかどうかも疑わしい。今日、多くの分野で生成AIが進歩しているペースをもってしても、その可能性は低いように見える。

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forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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