米国時間2月4日、インドの主要ITサービス関連株は大幅下落となった。これは、米国の関連株が同様に急落した流れを受けたもので、市場はAnthropic(アンソロピック)が発表した新たなAIエージェント「Claude Cowork」の脅威に反応した。このAIエージェントは、これまでITサービス企業が担ってきた業務の多くを自動化できると考えられている。
時価総額でインド最大のITサービス企業、タタ・コンサルタンシー・サービシズの株価は約7%安の2999.90インド・ルピー(約5280円。1インド・ルピー=1.76円換算)となった。
この他にも、インフォシスは7.37%安の1534ルピー(約2700円)となり、HCLテクノロジーズは4.58%安、テック・マヒンドラとウィプロの株価も、それぞれ4.52%安、3.79%安となった。
インドのITセクターを追跡するインド国立証券取引所のNIFTY IT指数は、この日約5.9%安で取引を終えた。
HCLテクノロジーズ創業者のシブ・ナダールの推定資産額は、インドの富豪の中でも特に打撃を受け、この日だけで約10億ドル(約1560億円。1ドル=156円換算)減の349億ドル(約5.5兆円)となった。
インド経済メディアのミントは、パランティアが披露した新たなAIツールも今回の下落に拍車をかけたと報じた。このツールは、インドのIT企業が主要サービスとして提供してきた、レガシーシステムからのデータ移行業務を自動化できるという。
AIによるソフトウェア産業破壊の懸念、米国の主要関連株にも広がる
AIがソフトウェア産業を破壊するという懸念は、米国の主要ソフトウエア関連株にも広がった。3日、アドビは7.31%安となり、セールスフォースの株価も6.85%下落した。また、ITコンサルティング大手のコグニザントは10.14%安、その競合にあたるアクセンチュアも9.6%安となっている。
加えて、アンソロピックのAIエージェントは法務分野の分析・調査に関わる業務も自動化できると考えられていることから、レクシスネクシスの親会社であるRELXの株価は14.1%安、トムソン・ロイターは15.8%安となった。



