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2026.02.07 18:00

満たされないのは「受け止め方」の問題、恋愛相手に大切にされていると感じられるようになる4つの方法

Shutterstock.com

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セラピーを受ける人が、恋愛関係で「大切にされていない」と感じる、とはっきり言うことはあまりない。代わりに次のような言い方でそれとなくほのめかすことが多い。

・「いつも私のほうから連絡している」
・「この関係で私は存在を無視されているように感じる」
・「正しいことをしているのに、まったく伝わっていない気がする」

だが実際のところ、問題の核心は自分が満たされているかどうかだ。

大切にされていると感じることは基本的な心理的欲求だ。注意を向けられている、選ばれている、感情的に重要な存在だと感じると神経が落ち着く。それらを感じられないと、心は脅威を探し始める。ただ、大切にされているという感覚は他人が与えるだけのものではなく、それを感じる方法を自分の心が学ばなければならない、ということが語られることはあまりない。

人から思いやりを示されている状況でも慢性的に「自分は重要ではない」と感じる人もいれば、不完全で謙虚な関係において大切にされていると深く感じる人もいる。その違いは愛情がどれだけ示されているかではなく、受け止め方がいかに訓練されてきたかにある。感じ方を鍛え直すための、研究に裏付けられた4つの方法を紹介しよう。

1. 「ささいな思いやり」に気づく方法を身につける

思いやりが映画のワンシーンのような形で表れることを人は期待する。そうでなければほとんど気づかれない。だが対立が必ず起こる現実の恋愛関係では、愛情が盛大に示されることはほとんどない。多くの場合、愛が示されるとしても、それは小さなサインという形で現れ、極めて見落とされやすい。そこで関係が本当に試される。

カップルがどれだけうまく対立を乗り越えられるかを左右するのは、愛情をどれほど熱烈に表現するかではなく、日常の中でいかに温かさやユーモア、遊び心、関与を示すかであることが研究で示されている。

こうした愛情に満ちた絆の瞬間を、著名な心理学者ジョン・ゴットマン博士は「つながりを求める働きかけ」と呼んでいる。共有された笑い、覚えていてくれた好み、さりげない気遣い、近くに座ることなど、こうした些細な瞬間がカップルの感情的な雰囲気を形づくる。

人がそれらを見落としがちなのは、人間の脳が「あるもの」よりも「欠けているもの」に注意を向けるようにできているからだ。私たちの注意の仕組みは、思いやりのわずかなサインよりも脅威や欠如を探すよう進化してきた。そのため、愛が静かに示されると、心はそれを認識せず、「意味のあることが起きていない」と結論づけてしまう。

これを修正するには「関係における気づき」を練習するといい。1日に1回、相手が自分のためにしてくれた小さな行動を3つ書き出す。例えば次のようなものだ。

・「プレイリストを送ってくれた」
・「お茶を入れてくれた」
・「母のことを気にかけてくれた」

これは感傷的な日記ではなく、知覚の再訓練だ。実際に時間の経過とともに感情的な安定を築くことが研究で示されている行動そのものを認識するよう、神経系に教えているのだ。サインに気づけるようになると、実際に大切にされていると感じ始める。なぜなら、頻繁に大切にされていることが見えるようになるからだ。

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翻訳=溝口慈子

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