老後の生活を支える「ゆるやかな資産形成」と考える
Q2 60代の今からでも投資する意味はある?
A 「ゆるやかな資産形成」と考えて今からでも老後資金を作りましょう
長期投資が大事といわれるので、「それなら60代から投資を始めるのは遅い」と思われているのかもしれません。
でも、人生100年時代の今、60代で投資を始めても、完全に引退するまでには人によって10〜15年の時間があります。今からでも十分に資産を育てる期間が残されているということです。短期で大きく増やすのではなく、老後の生活を支える「ゆるやかな資産形成」と考えましょう。投資は年齢に関係なく、資産の働きを活かす手段なのです。
また、インフレ率よりも低い金利の銀行預金にお金を置いておくと、実質的に資産の価値が目減りしてしまいます。銀行預金の金利も上がってきているとはいえ、インフレを上回る水準にはなりにくいのが現実です。運用してお金を増やすことは、自分の資産の価値を「守る」ことにもつながるのです。なにより、少しでもお金が増えれば使い切るまでの資産の寿命も延び、将来の生活への安心が得られます。
ただし、若い人と比べると今後働く期間は短いため、将来の労働収入は限られます。そのなかで投資でリスクを取り過ぎて損失が膨らむと、挽回が難しくなる点には注意が必要です。資産全体でリスク(値動き)が大きい株式の比率を下げ、個人向け国債や預金など安全資産を増やしていくことで、リスクの取り過ぎを防げます。株式比率の目安は「100−年齢」。60歳なら40%、70歳なら30%と、年齢に応じて株式の割合を減らしていくのがいいでしょう。
Q3 退職金は取っておくかNISAで投資するかどちらがいい?
A 10年以上置いておけるお金だけ運用に回しましょう
退職後に、どんなことにお金がかかるかを把握しておきましょう。生活費や住宅ローンの返済、リフォームなど、想定以上に支出が多くなることもあります。10年以内に使うお金は、元本保証のある預金や個人向け国債に入れておくのが安心です。
一方で、10年以上使う予定のないお金があるなら、NISAでの運用も検討しましょう。すべてを預金にしておくと、インフレで資産価値が目減りします。株式比率の目安は「100−年齢」。65歳なら株式35%、残りを個人向け国債や預金に分けると、値動きを抑えながら運用できます。
株式部分は全世界株式インデックス投資信託がいいでしょう。株式比率50%の4資産均等バランス型の投資信託を活用する手もあります。取り崩す際も一度に全額売却せず、必要な分だけ売りながら残りを運用すれば、資産の寿命を伸ばせます。
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