気候・環境

2026.02.14 17:00

回復するオゾンホール モントリオール議定書の成果と今後

宇宙からみたオゾンホール(stock.adobe.com)

これは聞き覚えがないだろうか? 科学者たちは人類を脅かす問題を特定した。経済理論や狭い物理的な説明に根ざした懐疑的な立場が現れ、国際的な取り組みが最終的に行動を生み出した。この一連の流れは、まさに今、気候変動の科学と政策で展開されているものである。

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ホワイトサイズはさらに次のように書いている。「モントリオール議定書の歴史は、米国の外交関係における科学の複雑さを明らかにしている。米国と国際社会は、科学や必要な規制について意見の相違があったにもかかわらず、オゾン層破壊物質を管理するための『適応的管理』システムを構築することに成功した」

だからこそ、私はオゾン層の問題を道標として指摘するのだ。私たちは以前にこの状況を目の当たりにしたことがある。昨年11月頃、NASAとNOAAは、オゾンホールが縮小しており、1992年以降で5番目に小さいと発表した。NASAの元同僚であるポール・ニューマンによると、オゾンホールは小さくなる傾向にあり、形成が遅くなり、早く消滅しているという。

その事実自体が、みなさんを混乱させるかもしれない。多くの人々は、オゾンホールが一年中存在すると考えているが、そうではない。また、オゾンホールが長引くのは、CFCの滞留時間によるものだ。それらは過去数十年から今もそこにあるのだ。現在、メリーランド大学システムの上級科学者であるニューマン、長年にわたりNASAのオゾン科学研究のリーダーを務めてきた。

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NOAAのプレスリリースによると、「オゾンホールは9月9日に今年最大の1日の広がりに達し、883万平方マイル(2286万平方キロメートル)となった……。これは、平均面積1027万平方マイル(2660万平方キロメートル)だった2006年に観測された過去最大のオゾンホールより30%小さい」という。気象や極渦などもオゾンホールの大きさとライフサイクルに影響を与えるが、モントリオール議定書が主な要因だ。

NOAAの地球監視研究所の上級科学者であるスティーブン・モンツカは「2000年頃にピークに達して以来、南極成層圏のオゾン層破壊物質のレベルは、オゾンホール発生前のレベルと比較して約3分の1減少した」と述べている。NOAAとNASAによると、モントリオール議定書とその関連の改正により、今世紀後半には完全に回復する可能性があるという。

大気科学者として、長年にわたる私の感覚では、ほとんどの人々はオゾンホールが「悪い」ものであることを理解しており、それについて何かをしたいと考えている。また、人々がそれを気候温暖化と二酸化炭素の相互作用と混同したり、夏の汚染現象の際に地表で発生する「悪い」オゾンと混同したりすることも観察してきた。

成層圏オゾンは私たちの味方である。実際、それ以上のものだ。それは、生命を支えることが知られている唯一の惑星で、生命を維持するのに役立っているのだ。

forbes.com 原文

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